見出し画像

85:傾眠

投薬治療に再チャレンジしはじめてから4ヶ月経った。

気分の波はかなりマシになった気がする。これが薬効なのかな。こないだの診察でも先生に薬効いてそうですねと言われた。

今飲んでいるのはトリンテリックスというしがないロックバンドみたいな名前の薬だ。抗うつ薬全般に言えるように副作用はあって、代表的なものとしてセロトニン増幅による胃腸への作用がある。開始時ほどの吐き気はもうなくなったけど、わたしの腸はよくキュルキュルと音を立てるようになった。飲み初めは副作用が強く出るがだんだんと馴染むと言われていて、今本当にそうなっていて不思議な気持ちがある。わたしの身体はトリンテリックスと同化したんだろうか。

人によって副作用の出方は違うだろうけど、わたしの場合は『傾眠』も強い。普通の眠たさとは少し違って抗えないような眠気。アルコールを飲んだ時の眠たさに近しい。起きようと思っても別人格のような眠気に引き戻される。普段無意識に緊張して生きてきたせいか、この感じは案外嫌いじゃなく心地よさすら感じる。強制的にリラックスさせられてるということかな。
眠気に身を委ねて会社に遅刻したり仕事中ぼーっと出来るのは周りの理解と協力のおかげだとつくづく思う(すみません)。

うつには回復期というのがあってそのタームに入ると寝てばかりになるらしい。もしかしたらそこに入っただけかな。前までは休みだからといって昼まで寝るなんて事はあまり無かったけど、最近は昼まで寝てるし夕方近くになってもベッドの上でダラダラして活動する気が起きなかったりする。シンプルにだらけきってるだけな気もするが本当にこのまま治っていったら嬉しい。

ただうつの治り方は一般的に良くなったり悪くなったりを繰り返すものらしい。三歩進んで二歩下がる、みたいな。数カ月(人によっては数年)経ってから振り返ると1番悪かった時より随分良くなっているなぁというような感覚だそうだ。
だからわたしも現状に焦らず一進一退を繰り返して少しずつでも良くしていこうと思う。

あとは運動を生活習慣に取り入れられたらよりいいんだろうけどなぁ🙆‍♀️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?