見出し画像

3種類の産後ケアを利用してみて

娘を出産するとき、里帰りはしませんでした。不妊治療から一貫して診てもらっている病院で生みたかったからです。

でも頼れる家族が近くにいないのは、やっぱり心細い。産後の体はボロボロなのに、赤ちゃんのお世話は待ったなしです。産後すぐに夫が育休をとってくれましたが、そんなに長くはとれず。生後1ヵ月からワンオペ育児が始まりました。

そんなときに本当に助かったのが、自治体の提供している産後ケアでした。民間の産後ケアホテルはかなり高価で手が届きませんが、私が住んでいる自治体の産後ケアはかなり安く利用できました。

具体的にショートステイ・デイケア・アウトリーチという3種類があり、せっかくだから全種類利用してみようと決意。実際に利用してみると、三者三様の良さがありました。今回は3種類の産後ケアサービスを利用した感想を書きます。


ショートステイ

赤ちゃんと一緒に施設に宿泊して、産後ケアを受けるサービスです。「産後ケア」という言葉を聞くと、ショートステイのイメージを抱く方が多いのではないでしょうか。

施設には助産師さんが24時間常駐しています。滞在中は個室で過ごし、必要に応じてナースコールを押して助産師さんを呼べるようになっていました。例えるならば、ホテルと病院の中間のような空間ですね。

ショートステイで一番良かったのが、夜間に赤ちゃんを預かってもらえたことです。産後すぐは夜間授乳で細切れ睡眠になると思うので、まとまった睡眠がとれるのは魅力的だと思います。

さらに共有スペース?にある授乳室には夜間でも助産師さんがいて、いろいろ相談できます。家では皆寝てるなか授乳する孤独感がありましたが、ここでは1人じゃない!と思えて心強かったです。

デイケア

宿泊はせずに、朝から夕方まで施設で産後ケアを受けるサービスです。ショートステイと同様、滞在中は個室で過ごします。何かあればナースコールで助産師さんを呼ぶのもショートステイと同じです。

食事は、昼食と夕食が付いてます。スタッフさんがご赤ちゃんを沐浴してくれて、自分もシャワーを浴びられるので、あとは寝るだけという状態で帰れるのが楽ちんでした。

シャワーの後、体を休めたかったので、助産師さんが少し長めに赤ちゃんを預かってくれました。ショートステイに比べるとあっという時に終わってしまいますが、1人の休息時間をしっかり確保できて満足でした。

アウトリーチ

アウトリーチは自宅に助産師さんが訪問してくれるサービスです。

娘が2カ月のときに少し授乳間隔が空いてきたためか、胸にしこりができてしまいました。乳腺炎一歩手前の状態だったので、セルフケアの方法を教えてもらいたく、利用しました。

アウトリーチは、ショートステイやデイケアに比べて予約がとりやすかったです。私は前日にギリギリ申し込んだのですが、希望通り予約が取れました。

サービスを受けられるのは2時間くらいです。まずは胸のマッサージをしてもらい、しこりは無事に解消。再度しこりができたときに備えて、出張で来てくれる助産師さんや、近所の乳腺外来の連絡先も教えてもらいました。

マンツーマンなので、些細な心配事を遠慮なく聞けるのも嬉しいポイント。それと、赤ちゃんと2人きりの時間が長かったので、大人と話すのは久しぶりで純粋に楽しかったです。思わずマシンガントークになってしまい、「あ〜私、大人としゃべりたかったんだな〜」と気づきました。

1番良かった産後ケアはどれ?

3種類ともそれぞれメリットがあり、どのサービスにも本当に救われました。そのなかで1番を決めるのは難しいですが…超個人的な意見でいうと、デイケアが良かったです。

私は環境が変わると眠れない体質なので、ショートステイはせっかく預かってもらったのにあんまり眠れず…。デイケアのほうが日中リフレッシュできて、夜は自宅でぐっすり眠れて、体調がすごく回復した感覚がありました。

難点を挙げるとすれば、ショートステイとデイケアは人気が高く、予約がとりづらかったこと。育児に困っているときは、すぐに利用したいですよね。でも、そういう利用の仕方は難しそうな感じでした。

その点、アウトリーチは予約が取りやすくて、悩みをすぐに解決できたのが良かったです!育児や授乳のトラブルをスピーディーに解決したいときは、アウトリーチが良いのではないかと思います。

利用にあたっては役所に行かなければならないなど手間がかかりましたが、産後ケアサービスのメリットは大きいです。子育ての状況に合わせて、産後ケアサービスを使い分けるのがオススメです!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?