山ペンギン 23 復讐
「復讐する」
突然イマドが不穏なことを言いだした。
「ボクだって考えることはあるんだ。」
気が動転しているオレは言葉が出ない。
そもそもイマドの人間(?)関係なんてほとんどない。
だれに?まさかオレか?
復讐すると言う以上はオレが何かをしたんだよな。
女神に復讐する理由はない。
主任に復讐と言っても、あれほど仲の良い(オレよりも)主任に理由があるとは思えない。
「なあ、イマド・・・オレはお前に何かしたか?」
いつもの「何言ってるんだ」的なまなざしでこちらを斜めに見てくる。
コンビニで仕事をしていても落ち着かない。
「オレくん、炭酸はホットに入れないで!!」
主任の言葉で我にかえる。
家に帰るとイマドがノートを広げていた。
「何度も読み返さないと忘れちゃうよね・・・。」
どうも昨日みた「カメムシの一生」とか言う番組から書きとめた内容を読み返しているようだ。
何で興味が出たのかはわからないが。
いちいち「復習する」とか口に出して言うな!!
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