"レッドゾーン"...COVID19病棟でちょっと事件
こんばんは、内科医、集中治療医の優子です。
うちの病院にはCOVID19の患者さんだけが入室する病棟が複数あります。
この専用病棟は端にあるスタッフステーション以外は廊下と複数の個室をまとめて"レッドゾーン"といって汚染区域としています。
医療スタッフがレッドゾーンに入る時はガウン, 手袋, マスク, ゴーグル, キャップなど"フル装備"
そして患者さんの診察や処置を行って, 再びフル装備を脱いで, スタッフステーションに戻ります。
今日はちょっとしたことがありました。
スタッフステーションでカルテを書いているとき, なんと患者さんがレッドゾーンから私達のいる非汚染区域に急にしゃべりかけながら入ってきているではあ-りませんか(私関西出身です)。
おっと、これは想定外(汗)。ステーションが少しざわめきました。
患者さんは、他の個室で処置をしているナースがみていない間に自分の個室から出てきちゃいました。
COVID19で入院しているご高齢のおじいちゃま。最初はとても悪かったのですが, 幸い改善して, 酸素の不要になりあとは退院できるタイミングをまっているところでした。COVID19の患者さんは, 感染して10日程度は感染力があるため, その間は通常入院が必要なので, 体調は帰れるけど退院を待っているところ。(こういう患者さんはやく帰してあげたいんですけどねー、仕方ありません。)
"○○さーん。すみませんが、そのまま周りを触らずに後ろ向いて一旦廊下にもどりましょう!"
少し認知症がある方でしたが、素直に戻ってくれました。とりあえずよかっった、よかった。。。
このあと, "触れたかもしれない”場所の物品の交換や清掃...
少し大変でした。
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