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【働き方】実録•9年間の子連れ出勤録♯084

今日は土曜日だけど、会議があったので子供と一緒に職場へ。
子供が生まれて9年。
仕事でどうしても子供の預け先がない場合、臆せず「子供も一緒に連れて行っていいですか?」と尋ねるようにしている。

「出た出た、子連れ様」
「そんなの迷惑」「非常識」
という人もいるだろう。

我が家の場合、私の両親は今も現役で仕事をしていて、おまけに高齢なので安易に頼れない。夫の両親は遠方で、私の両親以上に高齢だ。仕事の日時を調整できたらいいけれど、どうしてもこの日しか無理ということも往々にしてある。
パートナーにも頼れない場合、仕事のチャンスを諦めるのか、シッターさんに来てもらうかなど、選択肢が限られてくる。
また、特に我が家は娘が人見知りなので、シッターさんに預けるとなるとどうしても罪悪感を感じる。また、金銭面でとんとん、もしくはマイナスにもなりかねない状況に空しい気持ちになることも・・・

そんなことで悩むなら、「申し訳ないですが、子供の預け先がないので連れて行っていいですか?」と聞く方が早いし合理的だと感じる。

実際、「子供を連れて行って迷惑だと思われたらいやだ」とお思いの方も多いだろう。
私も会社員時代、子連れ出勤している人なんて周囲にいなかったし、自分も当時仮に子育てをしていたら、そんなこと言わなかったし、言えなかったと思う。ただ、仕事と子育てを完全に切り離して考えていたから、「子供ができたら、この会社で働けないだろうなー」という不安は大きかった。

転職後、夫の転勤の帯同がきっかけで、キャリア支援の団体を立ち上げた。専業主婦という立場だったので、保育園に子供を預ける選択肢はなく、幼稚園に入るまで、子供を見ながら、活動をしていた。また、今は自営業のアトツギをしながら、高校で非常勤講師をしたり、キャリア支援の活動を続けている。子供が生まれてからの約10年、「会社員」としてではない働き方、社会とのかかわり方をしているため、「謎の働き方」「変わった働き方」という目で見られることもある。

一度、このような働き方をしてみれば、開き直れるもので、例えば、仲間との打ち合わせにはお互い子連れ。最近はオンラインが多いが、コロナ前は、公民館や貸し切りスペースがあるカフェで、子供たちが遊べるスペースをつくりながら打合せをすることがよくあった。外部の人との打ち合わせをする際は、託児付きカフェや託児付きコワーキングなんかも活用した。ご機嫌がよければ、普通に会議や打ち合わせに同席することも多々あった。

意外や意外、例えば行政機関のようなお堅いイメージがあるところでも、「すみません、子連れで打合せさせてもらってもいいですか・・・」と言ったら快く受け入れてくれたし、メディアの取材なんかでも、子供を同席させながら取材を受けたので、ラッキーなことに子供も誌面や番組に登場できた(笑)。そして古巣の会社の人との打ち合わせのときも、「子連れでいい?」と聞いたら、「いいよ」と言ってもらえたので、昔は絶対子連れ出勤は無理やろうと思っていたオフィスに子供を連れて行くことができた。

要は「子連れ出勤なんて無理」と決めつけないで、一度言ってみれば案外周りの人が「いいよ」と言ってくれるということ。

そら、「絶対この人だったら嫌がるだろうな」とか「この会では子どもが騒いだら絶対あかん」「どうしても集中したい!」というような場面では、時間や多少のお金をかけてでも子供の預け先を探す。

ただ、仕事の場に子供を連れて行くと、
・場が和むので、お互いに意見が出やすい
・子供の機嫌が悪くなる前に打合せを終わらせねばというモチベーションが相手とも共有できるので(←「相手との共有」これ大事)、ダラダラ話し合いをせずに済む。

子供にとっても、いろんな大人が親切に、優しく接してしてくれるので、それもあってか、特に息子は昔から人見知りしないし、どこに行っても大人に臆せず喋りかける(良いのか悪いのかわかりませんが・・・笑)。
何気に、それは、赤ちゃんのときから、子供を連れて働いてきた賜物かもしれないと思っている。

思い返せば私自身も両親が会社を営んでいたので、放課後、よく会社で時間を過ごしていた。
そこで両親が働く姿を間近で見てきたし、時間つぶしにワープロを使わせてもらっていたので、低学年からタイピング等、簡単なことはできた(今の小学生は当たり前にやってるけど)。社員さんに嫌な顔をされたという記憶は無いし、色々気にかけてもらい、よくしてもらった記憶が残っている。
店舗に連れられることも多かったし「人にものを買ってもらうこと」ってこういうことなんだと肌感覚で理解ができた。また両親が働く姿を間近で見てきたことが、なんだかんだいまだに親とのいざこざはあっても、根底には感謝の気持ちを忘れないで持てていることにもつながっているようにも思う。
親の仕事場で時間を過ごすことって、幼少期からできるキャリア教育の1つなのだと思う。

「子連れで働く=迷惑」という公式に安易に当てはめるのではなく、子連れ出勤のいいところにも是非目を向けてほしい。

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