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初めてのリモート入社。特有の壁と、工夫したこと。

遠慮しちゃう気持ちもわかるけれど
3ヶ月後に「それ知らないの?」って
思われる方が、嫌じゃない?

転職後いきなりテレワーク。どこか遠慮して、質問することを躊躇っていた現状を社外の人に相談したら、かけてもらった言葉。まさに過ぎて、ハッとした。



わたしは、7月から熱狂的ファンを作るCSチャット「チャネルトーク」を運営する株式会社Channel Corporationに転職しました。人生で2度目の転職で、3社目。転職活動はすべてリモートで完結。画面越しでも伝わるものは伝わるなぁーという感覚で、全てリモートでの選考に不安は特になかったのです。

しかしながら、初めてのリモート入社は正直、苦しかったです。

前職では、2月下旬〜転職するまでの4ヶ月間リモート勤務をしていたので、リモート勤務自体に難しさは感じていませんでした。

むしろ、人生で初めてのリモート勤務に魅力さえ感じていた人間です。通勤のストレスもなく、自分の時間に集中でき、良いことづくしだと思っていました。ただ、入社直後のリモート入社は、苦しいなぁと思ったのです。

今回、日経COMEMOさんの企画に、#入社後いきなりテレワーク があり、まさに自分のことだったので、何が苦しかったか、そしてまさに今、どうやって乗り越えようとしているかについて、描いてみることにしました。

なお、正確には、入社後いきなりテレワークではなく、7月1日〜9日の1週間は、オフィスで勤務をしていました。7月9日に、東京都のコロナウイルス感染者が200人を越えたのをきっかけに、7月10日以降は主にテレワークを行っている状態です。

綺麗事は綴らず、赤裸々にまとめていきたかったので、ここからは、ですます調の文体とは、おさらばします◎

苦しかったこと①:みんなの空気を感じられない。テキスト情報だけで、必死に読み取ろうとし過ぎた

心の叫びツイートその1(笑)

前職は1年以上勤めた上でのテレワーク。信頼関係がベースにあった。

けれども、転職した当初は、当たり前だけれど信頼関係が構築できていない。もともと知り合いもいたし、面接の過程で互いにたくさん話してきたとはいえ、一緒に働くのは初めてだ。自分なりに、雑談含めたテキストの会話から、いろいろ汲み取ろうと必死過ぎて、結構疲れていた。苦笑 

オフィスにいれば、表情もわかる。そして、となりで仕事をしている空気を感じて、人となりもなんとなくわかる。座席の後ろで話してる声を聴きながら、( なるほどね、この人はこんな仕事をしてるんだぁ) など、学ぶことができたけれど、リモートだとそうは言ってられない。

耳からの情報が、ほしい〜〜〜!

そんな心の叫びを、何度もしていた。

苦しかったこと②:気軽に相談することへの、ハードルが高かった

心の叫びツイートその2(笑)

原因は、わたしが変に空気を読もうとして、遠慮していたこと。

言語化がうまくできないけれど、ちょっと聞きたいーー。そんな時に、テキストで聞こうと思うと、「わかりやすく・簡潔に聞かなければいけない」と思い込んでいた。

なんかちょっとわからないのですが....

そんな漠然とした相談ができなかった。相手の時間を奪わないようしなきゃと、どこかで思っていたのかもしれない。

そんな時、社外の方からかけてもらったのが、冒頭のフレーズ。

遠慮しちゃう気持ちもわかるけれど
3ヶ月後に「それ知らないの?」って
思われる方が、嫌じゃない?

まさにそうなのだ。遠慮したところで何も解決しない。

むしろ、特に何でも聴きやすい入社したての期間。何を遠慮しているのだと、ハッとさせられた。

変なプライドが邪魔していたのだろう。「そんなことも知らないの?」って思われるのが、怖かったのかもしれない。

けれど、世の中にはググってもわからない、社内特有のルールや、プロダクトのことなどもある。聞かないと、何も進まないのだ。

そしてたとえ、ググればたどり着けるような疑問でも、自分で調べて5分経ってもわからないものは、人に聞いた方が早いこともある。

つまり、遠慮は無用なのだ。

そこに気づくまでに、時間がかかった...。苦笑 

わたしの脳内はこんな感じだった。

質問する
||
相手の時間を奪ってる (と思い込み)
||
申し訳ない気持ちになり
||
質問できない....

これはとても短期的な視点で物事を見ていたと思う。「質問できない...」その先には「いつまでも成長できない・成果が上がらない」のセットがついていることを、考えられていなかった。

わたしと同じように、遠慮しがちだったり、質問することに抵抗がある方は、こんな思考をイメージすると、質問しやすくなるかもしれない。


質問する
||
わかることが増える・できることが増える
||
はやく、一人で自走できるようになる
||
結果、周りも助かる
成果が出やすくなる
組織が成長できる

質問することで、相手の時間を頂いているのは事実だ。だけれど、そこで解決したり、できることが増えれば、今後一人で仕事を推進できるようになる。

そして、相手の時間を奪わないように、箇条書きで質問しようとする思考も大切だけれど、会社のことや、プロダクトのこと、仕事内容もよくわかっていない状態で、いきなり綺麗に質問しようとするのには限界がある

なので、とりあえず、オフィスにいる時と同じように、会話するように、思ったことをぶわ〜とテキストで質問すれば良いんだよ😊 と、フルリモート勤務経験者の人に教えてもらった。

そして、「リモートでわからないままにしておいたら、一生わからないままだよ😅」とアドバイスももらった。

まさにそうなのだ。

顔が見えない分、察してほしい、空気を読んでほしい、手差し伸べてほしいは、厳しい言い方になってしまうけれど、ただの甘えになってしまう。

もちろん、相手の状況を配慮することも大切だけれど、わたしは変な勘違いをしていた。苦笑



ちなみに、今働いてる会社は、韓国に本社があり、日本法人の社員は私を含めて4人。いわゆるスタートアップで、まだまだ色んなことが整っていない。ルールがないことがルールで、自分で決めて進められることに魅力を感じて入社した。

そして、誤解されたくないので事前に伝えておくと、基本的に相談はしやすい。4人のメッセグループに何かしら質問すると、誰かが必ず答えてくれる環境だ。それでも、遠慮してしまう自分がいた。

同じように、入社後いきなりテレワークで遠慮してしまう人もいるのではないかと思い、赤裸々に当時の気持ちを綴ってみた。

ここからは、取り組んでよかったことを紹介していく。まだまだ試行錯誤中だけれども。

解決策①:BabuBabu_Spicaチャンネル🐣の爆誕

社内では多くの情報が飛び交う。

会話が飛び交っている中で、自分が聞きたいタイミングで、質問すると、変なカットインになってしまい申し訳ない気持ちをどこかで抱いていた。それも一つ、相談することへの遠慮の要因になっていたみたいだ。

そんなことを、社内のメンバーに相談したら、自分専用のチャンネルが誕生した。ここでは、自分の好きなタイミングで聴いて良いし、ひとりごとのようなことも垂れ流して良いことになっている。

解決策②:朝の 1on1 の実施

これも社外の先輩からアドバイスをもらい、朝の 1on1 を実施している。日本チーム 4人で行うのではなく、1on1。

4人で行うと、4人の時間になるので、わたしの性格だと、さらに遠慮してしまうらしい。1on1 だと、お互いの時間だとわかりやすく、確かに自分は話しやすかった。今は、タスクの整理と相談したいことを聞いたら、雑談したりしている。

タスクの整理をする中でも「この進め方した方が良さそう」ってアドバイスをもらえて、仕事も進めやすくもなった。そして、いろんなコンテンツを作る仕事でもあるので、雑談しながら、コンテンツのアイデアをもらえたり、有意義な時間を過ごせている。

解決策③:「IRU(イル)」を試験的に導入

気軽に相談したり、雑談ができるようにと「Discord」を使っている会社さんも多いと思う。そんな時に、新しいサービスがリリースされたので、早速社内で使ってみた。


今のチャネルトークのIRUの画面はこんな感じ。集中したいときは、それぞれの部屋にいながら、オフィスにいたり、自分の部屋にいったりしてる。遊び心のあるルーム名で、この画面を見るだけで、みんながいる安心感もある。

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その他にも、今週からは日本チーム4人で夕方の時間にMTGをする「夕会」を行うなど、色々と実験している。いろんな人に助けてもらいながら、ようやくテレワーク勤務にも慣れてきた。

気づかないうちに、オフィス空間に助けられていた

今回改めて、自分が新しい会社で働くことで、オフィス空間で生まれていた何気ない導線から、人間関係を構築したり、仕事の学びを得ていたことに気づかされた。

既に誰かが明文化しているかもしれないけれど、個人的に、オフィス空間にあって、テレワークによって失われているできごとを整理してみた。

・お客さん先に行くまでの、行き帰りの時間
→行く前に、事前に商談のイメージを練ったり、帰り道には反省会をしたり。そのあと少しお茶するか〜となり、カフェで少し上司の悩みを聞いて、上司も人間なんだなと思えたあの時間。

・たばこ休憩,ちょっとコンビニ
→私は非喫煙者ではあるものの、オフィスで先輩とすれ違った時に「ちょっと休憩するか」と声をかけてもらいたばこ休憩の名の下、少し話を聞いてもらったり、最近のできごとを教えてもらったりしていた。ちょっとコンビニ行くか〜、スタバいく?みたいな、会話はテレワークだと生まれづらい。ちょっとした時間、休憩時間の会話に、これまで救われていたんだと思う。

・ランチ
→ご飯いきましょう〜って、いろんな人を誘って、ランチでたわいもない話をすることで、人間関係も構築されていたのだと思う。

・同じ空間にいるから聞こえてくる、話し声
→後ろや隣の席で社員の人が話している内容から、いろんなことをインプットしていた気がする。社員さん同士の話し方で、社員さんの人柄を知ったり、お客さんとの電話で伝え方や、交渉の仕方など、たくさんのことを学んでいた。

・ディスプレイの覗き見
→覗き見というと少し語弊があるが...(苦笑)、席を立って会議室やお手洗いにいく道すがら、社員さんのディスプレイからいろんな情報を得ていた気がする。こんな案件やってるんだなぁーと思って話しかけたり、すごいテクニックで画面を動かしてるのをみて「この機能なんですか?」って聴いてみたり。偶発的な気づきは、テレワークだと生まれづらい。

では、このオフィス空間がない時に、オフィス空間と同じような体験をどうやったら生み出せるのだろうか、自分なりに少しだけ考えてみた。

会議や商談は詰め込み過ぎずに、本来あった移動時間を考慮して、前後の15分で時間を共にできるようスケジュールを組んでみたり。オンラインランチを設定したり。

新卒の人を受け入れる場合は、社会人として働くのが初めてだから、先輩の仕事の進め方一つも学びになることも多いはず。先輩が仕事をしてる画面を共有しながら、話すだけでも学びになったり、人間関係が構築できたりするのかもしれない。

入社後いきなりテレワークの、2ヶ月前の自分にかける言葉

・遠慮しないで、わからないことはどんどん聴こう!
・多少、わがままになってもOK!
・転職の最初は、誰でも大変だよ!できないことだらけだよ!(これはテレワークとは関係ないけれど...苦笑)

こんな言葉をかけると思う。笑

慣れないテレワークに戸惑いもあり、赤裸々に綴ってみましたが、幸いにして、人には恵まれているのと、自分が取り組みたい・挑戦したい仕事をまかせてもらえている環境なので、日々とても刺激的で充実はしています。これは本当です。笑 

7月のチャネルトークの日々は、別のnoteでまとめているので、よかったらぜひ!笑


これからの時代は、入社後いきなりテレワークの人も増えてくると思います。他社さんの取り組みや、ナレッジを共有しながら、みんなでこの新しい時代を乗り越えていけたら、うれしく思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!そして、日経COMEMOさん、素敵な企画をありがとうございました!












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