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【海外子育て】タイと日本の子育ての比較とシッター文化


こんにちは。バンコク生活6年目を迎えたYukoです。

今回は、Yahooニュースを読んでいて、気になった事。芸能人の方が、産後、シッターも雇わず夫婦2人で奮闘!という記事を拝見しました。

頑張っていらっしゃってすごいし、素晴らしい事だけれども、少しだけそれを美談にしすぎないで欲しいなと感じたので、今回はタイでの子育てのお話しです。

●タイのシッター文化

タイでは、おそらく東南アジアも、日本と比較すると、シッター文化が浸透しています。

極端な例で言うと、タイ人富裕層の方なんかは、子供1人につき1人シッターをつけていたりして、圧倒された事がありました。日本ではありえませんよね!

富裕層の方は自分にもシッターがついていただろうから、それが当たり前の価値観なんだろうと思います。(勿論、富裕層の方でも全部自分でやりたい!という方にも出会ったので、一括りにはできませんが。)

我が家も、娘が一歳半の時に来タイしてから、アヤさん(お手伝いさん)を雇い、メイド兼シッターとして働いて貰っています。メイドメインですが、家事が終わった後の時間にシッター業務をお願いしていて、その間に晩御飯の支度をしたりしていました。

●アヤさんを雇う事になった経緯

来タイ当初は、専業主婦になった事だし、全部自分でやって当たり前、アヤさんを雇ったら日本に帰った後に苦労しそうだと思って、数ヶ月は1人で家事育児と奮闘していました。

でも、初めての海外生活!知り合いもいない土地での生活の立ち上げや、慣れない環境に戸惑う愛犬のお世話、東京より広い家の掃除、そして日本では保育園にお世話になっていた娘の育児が一気に戻ってきた事で、相当疲弊していた頃、先輩駐妻の方から言われた一言、

なんでアヤさん、雇ってないの?せっかくの環境を楽しんでみたら?

と言われて、少し目が覚めました。

●欧米人ママ達とナニーさん

さらに、同じタイミングで、コンド内で子供向けのイベントがあった際、私はお友達が出来たら良いなと思って参加したら、ママはなんと私だけ!で、他の子供達はナニーさんと来ていて、友達作りどころではなかったという経験をしました。

今住んでいるコンドは欧米人の方が多いので、殆ど皆さんナニーを雇っていらっしゃるんです。しばらくは、ナニーさんと子供のセットは分かるけど、誰がどの子のママか分からないという状態が続きました。

そういった経緯を踏まえ、私はアヤさんを雇う事を決めました。

幸い良い方に来て頂き、ずっと同じ方にお願いしています。娘が大きくなったし、今は午前中だけなのでメイド業務だけですが、一番手がかかる時期をサポートして頂き、今では彼女無しでのタイ生活は考えられない!くらい助かっています。

●日本人はすぐに分かる?


外国人の友達からは、

日本人が歩いていると、すぐ分かる!と。
抱っこ紐に赤ちゃんを抱いて歩いているのは、大体日本人。預けたら良いのに。なぜ?

と聞かれて、ハッとした事もあります。

でも来タイ当初の私も、子供の世話は出来る限り、母親である自分でするもの!それを美徳とする日本の価値観が強く、ナニーさんにお任せするという事に抵抗や不安があったのも事実です。

タイに来てから、様々な体験を通して、価値観や環境の違いを感じてからは、頑張りすぎなくても良いんだと気づき、頑張り過ぎで疲弊するよりも、今は自分が楽しくハッピーで過ごせる事が大切だと思っています。

● Happy Wife Happy Life


Happy Wife Happy Life と友達家族が言っていた言葉ですが、まさにその通り!
ママがおうちでニコニコしている方が、家族もハッピーだと思うのです。

育児や家事は、好き嫌い、向き不向きがありますし、経済力も体力的な事もメンタルのキャパシティーも、各家庭異なるので、頑張れる時は頑張って、でも疲れたなと思えば、他人の手を借りて、自分を大切にする時間も必要だと感じます。

●ワーママ時代


私も、東京でのワーママ時代に、仕事と家庭の両立ができずに疲弊していたので痛感します。

産後すぐは実家の母に来て貰ったり、主人が数ヶ月育休を取得してくれ、2人で育児ができたので恵まれた環境ではありました。帝王切開での出産だったので、一ヶ月くらいは傷が痛み辛かったので、サポートがあった事は本当にありがたく感じました。

職場復帰後は仕事が終わった後に、育児に家事と、ブラック企業に勤めているようで、自分の時間がほぼ無い事へのストレスが半端なかったです。 

主人の長期出張でワンオペ育児中なんかは、娘は可愛いし愛しているけれど、自分が体調を崩しても誰にも頼れないし、自分がゼロになるような辛さ。

●タイの方が子育てしやすい現実


子育てに関しては、正直タイの方がしやすいので、将来日本に帰ることを考えると不安もあります。そんなタイから日本を見ていると、日本のママは大変だな、1人で抱え込まないでねと。

影響力と経済力を併せ持っている方が、そういった発信をする事で自分と比較したり、追い込まれる方がいなければ良いなと。

世界は広く、価値観は様々です。真面目で頑張り屋の方ほど、完璧を求めて自分を追い込みがちだと思うので、どうか大変な時は無理をしないで欲しいと。

日本のママは本当に頑張っているので、そんな頑張っているママ達に子育てを押し付けるだけでなく、社会全体で子育てを暖かく見守り、一時保育やシッター代の補助など具体的なサポートも利用しやすい仕組みを、どんどん増やして欲しいと願います。

ただの海外で子育てしている1人の日本人ママとしての独り言なので、賛否両論あると思いますが、長文お読み頂きありがとうございました。

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