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ファシリテーション 2.0? セッションの場で使えるデジタルツール5選

今回は、ワークショップを行う上で使えるデジタルツールの紹介記事です。今後自分も使ってみたいので、まとめておきたいなと。どちらかというと大人数の場、多国籍の場、ITツールに抵抗がないチームのセッションなどに役立つと思います。(また、リモートワークにも使えると思います!)


ツール自体は探せばたくさんあるのですが、実際に私が使った経験があるものだけ簡単な画面付きでご紹介します。このツールを使ってこんなことができるのでは?というアイデアが湧いたらぜひTwitterなどで教えてください。



参加者からQ&Aを募りたい、簡易アンケートを表示させたいなら・・・Sildo


まず、最も簡易的に使えるツールはこのSildoだと思います。操作もシンプルで使いやすいです。イベントなどで参加者からQ&Aを集めて表示したり、投票してもらって集計したバーを表示したりすることが出来ます。

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1. アカウントを作って、Create eventというボタンを押します。


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2. イベントの名前や集計期間を入力します。( この時、Event codeが自動的に発行されます) 


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3. その後、参加者に www.sildo.comにアクセスしてもらい、アクセスコードを入力してもらいます。


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4. そして、参加者は質問したい内容を入力して送信します。


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5. こんな感じで画面に表示されます。これを会場でスクリーンに表示して、主催者の人が質問に答えていくという流れ。質問にいいねボタンがあって、参加者同士で「この質問に答えて欲しい!」というものに重みづけできる点がいいですね。


最もシンプルな作りのツールなので、質問を受ける&会場からアイデアに投票してもらう、くらいならこのツールがベストと言えそうです。



Sildoよりもう少し高機能な表示が欲しい時には・・・    Mentimator


Sildoもいいけど、もう少し高機能な表示をさせたい時にはMentimatorかな。IAFのカンファレンスや海外のオンラインワークショップで使われているのを見て、私もオンラインワークショップに取り入れるようになりました。

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1. まず、アカウントを作ってNew presentationというボタンを押します。(無料アカウントだと、1プレゼンテーション、2つの質問まで使えます。(回答者は無制限)    

*私がアカウントを作った頃にはmentimetorを他の人に紹介すると、1プレゼンテーション内で使える質問が3つになるキャンペーンをやっていたのですが、今も行っているかは不明です....


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2. 画面の右側で、回答の表示方法を選択することが出来ます。Sildoよりもバラエティが豊富。 (ここではWord Cloudという表示方法を例にします)


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3. 参加者への質問を書きます。(この時、6桁の数字のcodeが自動発行されるので、それを参加者に伝えます)



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4. 参加者は http://menti.com にアクセスし、6桁の数字のコードを入力します。


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5. 回答を入力し、Submitボタンを押します。


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6. こんな感じで、表示されます。(投票数に応じて文字の大きさが変わります。


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また、Mentimeterは簡易的なスライドを作ることができる(しかも参加者に反応してもらうボタンなど、インタラクティブな仕組みを付与しつつ!)点も良いところ。


例えば、このようにQuick Slideの中の項目を選ぶと、

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こんなスライドを作ることが出来ます。Reactionsというボタンをチェックしてみてください。


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こんな風に、参加者が携帯やタブレットを見ながらボタンを押し、主催者は参加者の反応を見ながら進めていくということが可能になります。


似たような機能をもつツールはたくさんあるのですが、Mentimeterは私が知る限りだと無料で使える範囲が広いツールなので、気軽に使えると思います。英語もそんなに複雑じゃないですし、作成自体は日本語でできます。



本格的にワークショップに取り入れて、オンライン・オフラインのハイブリットセッションをしたいなら・・・Stormz

個人的にはSlidoとMentimaterで事足りる気がするのですが、より高機能なものでおすすめ出来るのはStormzです。 何と言っても、ワークショップ用テンプレートがたくさんあり、オンライン上でリモートワークショップも可能になるほどの機能!

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これは、今のチームの問題はどれ?と投票して話し合うためのテンプレート。

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振り返りのテンプレート (英語でWhat went well?と書かれていますが、日本語で自分で質問を書けます。イメージ画像をアップロードもできますね。


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エンパシーマップのテンプレート。こんな感じで、たくさんのテンプレートが準備されています。


他のツールになくて面白いなと思ったのは、Socializerという機能

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こんな感じで、お題を設定し、


・テキストで回答
・写真をアップロードして回答

を選んで、参加者同士でグループワークをしてもらうもの。(最初にテーブルごとに写真を撮ってアップロードしたり、全員で歩き回って少数でグループになり、お題をこなすというようなミニワークに使ったり)  


先日参加したファシリテーターのカンファレンスでは、チームごとに「デジタルツールを使うメリット・デメリットは?」を話し合いして、その模造紙とともにチームメンバーで写真を撮り、それをアップロードするというように使っていました。(その場で、写真がアップロードされていく様子がタブレットから見える)


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主催者から見るとこんな感じで、ワークを足していくことができます。画像付きで、アイデアを表示させたり、そこに点数を投票したりすることが出来ます。 


Stormzは主催者が参加者として投票できない(?)ようで参加者側の画面が撮れなかったので、私の参加者としての写真をいくつか…


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IAF のアジアカンファレンスのセッションの一コマ。こういうツールを使うときは、携帯とタブレットで見え方が異なる点にも気を配るよ、とのこと。


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この時は、ファシリテーターの大会だったのでファシリテーターの未来について、2040年にどんなことが達成されていたら良いだろうか?というテーマでアイデアを出して、投票するというワークを実施しました。



StormzはSildoやMentimeterよりは複雑で、主催者も使い慣れる必要がありますが、(他の2つは直感的に使える)大人数の場で予算が確保できる場なら、テーブルに1つずつタブレットを置いてStormzを使いながら進めるというのは面白いなと思いました。何より他チームの様子が一気に伝わりますし、ワークショップの様子も共有しやすくなります。


Stormzはワークショップの様子が動画で紹介されているので、こちらを見てみると様子が伝わると思います。



あと2つは、参加者として使ったことがある&これから私も使ってみたいというツールを紹介します。


セミナー・カンファレンスのラーニングプラットフォームならUMU

まず、ここ数年、組織や人財開発に携わる人に知られつつあるのはUMUかと思います。2018年のIAFのカンファレンスは大阪で行われていたのですが、このツールを使っていました。


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自分が参加したセッションの資料を共有してもらえたり、質問ができたり。ただ、あくまで現時点での私の感想なのですが、あまり使いやすい印象が無いんですよね…。


確かに大がかりなセミナー、カンファレンスでは使えると思います。(日本語だし) あとは、大学の授業とか?


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個人的には自分がワークショップで使うなら前の3つのどれかを使います。ただ、研修講師の方など、どちらかというと「教える」がコンテンツの方にはこちらが役立ちそうなので、ご紹介させていただきます。



イメージを共有し合うワークショップなら・・・Pinterest  ( または Lino )

最後は、私が今後、チームで使ってみようと思っているPinterestです。画像を集めてイメージボードを作るツール、だと思ってください。


見たことない!という方は私もボードを作っているので見てみてください。


Pinterestはいくつかですが、ワークショップで使われているレポートを見つけました。人数が多い場や、リモートの場に良さそうです。



私は、現在進めている女性同士の対話のプロジェクトのチームミーティングなので使おうかと思っています。チームのメンバーのうち2人は関西の方でオンラインミーティングが増えそうなので。


また、個人的にはLinoというツールも好きです。私の妄想のボードを作るのに昔から使ってます笑。

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Linoのメリットは写真も付箋も貼れること。ただ、Linoは画像をアップロードしないといけない(PinterestはURLを入れるだけで画像を取得できる)点がデメリットです。



その他

その他、私が他国のファシリテーターの方に教えてもらったツールを一挙公開。ただ、ここで書いたもの以外は自分で使ったことがないです。


いかがでしたでしょうか。もし他にもこんなツールが役立つよというものをご存知の方がいましたら、ぜひ教えてくださいね!

最後まで読んでくださってありがとうございました ( ´ ▽ ` )/ ♡ もし良ければシェア、感想などをTwitterやDMなどで教えていただけたら嬉しいです。 またぜひ読みにきてくださいね!