見出し画像

気づきを深める問いのレッスン その2. 構造・対象・前提を変える

今回は、以前書いた「問いのレッスン」の第2段。私が対話の場で使う「問いかけ」を考えるポイントを紹介しています。


その1.  では問いかけが思考に向かいやすいか?感情に向かいやすいか?を気にして考えていますという話を書きました。


今回は、なんとなく考えた問いかけがしっくり来ないというとき、ブラッシュアップさせたいときに考えている視点を3つ、ご紹介します。それは


(問いかけがしっくりこないときは・・・)
・構造を変えてみる
・対象を変えてみる
・前提を変えてみる

です。1つずつご紹介していきますね。



◇構造を変えてみる◇

まず、よく私が行うのは「5W1Hを変えてみて、どんな印象がするかを考える」です。一般的に、「なぜ?」「どうやって?」という問いかけは、内面を探って答える必要がある分、揺らぎは大きいですが、答えづらいもの。


逆に「どれ?」「いつ?」「誰が?」「どこで?」というような問いかけはどちらかというと事実を聞くことが多い問いかけのため、思い出して答えれば良い分、答えやすくなります。


問いかけ自体には良いも悪いもないので、参加者と目的によって変えることになります。例えば、テーマになじみがある人が参加者の場合は、最初から「なぜ?」という問いかけを使うこともあります。


そうでない場合は、最初は「いつ?」「誰と?」と事実を聞きながら、徐々に「どうやって?」「それはなぜ?」と問いかけをうつしていくのが一般的ですね。


ファシリテーターは慣れてくれば慣れてくるほど問いかけをこねくり回そうとしてしまいがち。(私もですが)


 でも、「どれ?」「いつ?」「誰が?」「どこで?」という問いかけもとても力を発揮するものなんです。その力をもっと知りたいという方は下記の本が非常にお勧めです!




◇対象を変えてみる◇

次に、これは結構簡単なのに忘れがちなのですが、問いかけに登場する対象を変えてみる、という方法。

細かなところですが、「ファシリテーターが問いかけ」たときにどう感じるかをイメージしながら考えます。 


例えば、私は外部のファシリテーターであることが多いのですが、外部の人に「どうすればあなたは~できると思いますか?」などと問いかけられたらちょっとムッとしませんか。(私はなるべく「私たちは」にしています)


問いかけの対象と、それを問いかけるのがどんな立場の人なのか、という視点からあれこれ変えてみています。


◇前提を変えてみる◇

最後は難しいのですが、問いかけに潜む「前提を変えられないか考える」です。私たちが一般的に「なんとなくそう」と思っていること、「そうあるべき」と思っていることを揺らすような問いかけは、参加者にとって考える幅になるので、効果的な問いと言えます。


例えば・・・


上と下の問いかけをされたときに、どちらも感じ方が違うと思います。


前提を揺らすというのは問いかけとしてはパワフルなのですが、その前提は自分が持っていることも多いので、、、そこに気づくというのが難しいですね。 でも、問いかけがしっくり来ないときには、「この問いかけってどんな前提をもとにしているかな?」と考えることはあります。



いかがでしょうか。今回は私が「問いかけ」を考えるときの視点をご紹介させていただきました。皆さんのより良い場のために、お役に立ちましたら嬉しいです!



最後まで読んでくださってありがとうございました ( ´ ▽ ` )/ ♡ もし良ければシェア、感想などをTwitterやDMなどで教えていただけたら嬉しいです。 またぜひ読みにきてくださいね!