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ファシリテーターの場を見る視点、スキルを学ぶマガジン

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ファシリテーター向けに書いた記事をまとめています。 私が普段、対話の場をひらく時に見ている視点、考えていること、スキルアップのためにしていることなどを書いています。 ワークショッ… もっと読む
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#デザイン

大人数のワークショップをホストするファシリテーターのための5つのヒント

今日はファシリテーター向けの記事の中でも、比較的大人数の場に携わる方向けに私が気にかけているポイントを紹介します。 大人数というと定義が曖昧ですが、40人〜くらい、つまりpptを使って説明するのも見えない、模造紙で説明資料を作ろうとしても前の人しか見えない、1人での説明に限界がある、人数が多い分会場スペースも広い場でのワークショップを想定しています。 そんなに大人数の場を担当する機会が少ない人もいると思いますが、大人数の場でなくても参考にできるところもあると思います。

インタラクティブな場を作りたいファシリテーターのための話し合い設計 3つのヒント

今日はファシリテーターの方向けの記事。いろんな話し合いの場の企画、主催をする方で、どちらかというと登壇者が話すのを参加者が聞くというような場ではなく、参加者に積極的に関わってもらえる場を設計したいなと考えている人向けです。 私は、イベントでも「双方向的」な場の方が好きなので、自分が主催する時には以下のポイントに気をつけています。 1. お互いのことを知る仕組みを取り入れる1つ目は、その場にどんな人がいるのかが少しでも分かるような仕組みを取り入れる、です。 具体的には、

組織力を高める場づくりとは? 参加者の関わる余地をデザインする

久々のファシリテーター向けの記事。今回は私が意識している対話の場の設計について書いてみます。 私は、組織のチームビルディングに関わることが多いです。理想的には、何度か継続的にセッションをする時間をいただき、その組織の変化に一緒に伴走させていただく関わりが好きではあるのですが、もちろんいきなり連続で依頼をしてくださる組織は少なく、最初は単発のセッションを実施してみますという組織が多いです。 最近は、数年前よりも少しだけ「対話」という言葉が広がっているのか、会社が年に数回行う

ファシリテーション・グラフィックって何でいるの? 誰にでも出来るランドスケープ作成のススメ

今回の記事は3年前にブログに掲載した記事を少しだけ改変した記事です。 グラフィックファシリテーションってなに?最近、グラフィックファシリテーションって流行っていますよね。 話し合いの中身や様子を絵やキーワードで、その場で書いていく手法のこと。 グラフィッカーの方が書いている素晴らしく綺麗な絵を見たことがある人も多いと思います。話し合い、対話の内容を記録に残す目的の他、参加者に振り返りをしてもらいながら、参加者自身に色やコメントを足してもらうなどし、小さな声を拾いやすくした

初心者とプロの差はどこにある? 優秀なファシリテーターの場こそ、たくさんの「意図」が込められている

今回もファシリテーター向けの記事です。自分でイベント・ワークショップ・セミナーなど場づくりをしたい方向け。 ワークショップなどを主催する経験が浅い段階で、一番やりがちなことって何でしょうか?それは「学んだ手法をそのまま、とりあえずやってしまう」です。人って学んだことは、どこかで試したくなってしまいますよね? なので、自分が参加者として参加した場で行われていた「面白そうな手法」があると、そのまま試してしまったり。 もちろん、アレコレ考えて何もできないよりは、「えいっ!」とや

対話の場は "心理的契約" を意識せよ。私が主催イベントが満席になっても決して増員しない理由

今回は、イベントなどを主催する方向けで特に「対話」の場を開く方向けの記事。( 私が自分で主催するイベントは基本的に対話のイベントです。) 対話とは、私の言葉で表現すると自分にとって大切なことを言葉にし、相手にとって大切なことも聴くこと。頭で考えたことではなく、心で感じたことを聞き合うこと。 そして言葉を交わすことで何か解を得ることを目指すのではなく、何かが生まれたらいいなぁとちょっとだけ意図するプロセスのこと。 なので、対話の場を開くときにはいかに「安心感・信頼感が高い場