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全く違う話の切り口で、着地点を曖昧にしようとする人の話。

製薬会社の営業の方と関わることがあります。
医師、薬剤師、医療事務、看護師に対して、新薬や在薬でも新たに分かったこと、大学病院の教授の研究結果や薬を使ってみての患者さんのアンケート調査結果など、データをもとに根拠立てて説明してくれることで、現場スタッフにとって勉強になるし、結果製薬会社の売上げにも繋がるという…。
どっちにとってもWin-Winな営業方法。と言ったら怒られるかもしれませんが。

そういうのがあって、営業の方の話の後に、一人の薬剤師がある質問をしました。
薬の投薬方法について、途中で病院に来られなくなって内服が途切れてしまった患者さんには、再来時どのくらいの期間までなら残りを処方してもよいのか…とかいうような。
それに対して、営業の方は歯切れの悪い感じで、唐突に違う切り口で話をし出し、えっ??何の話?と思わせておいて、曖昧にするという国会議員みたいなやり方をしました。
その答えを持ち合わせていないのか、会社としてそのデータがないのか、誤魔化したい感じの…

そこに間髪入れず、医師が「いやいやあなた質問に対しての答えになってない。全然違う話してるよ。」と言いました。

それがあったおかげで営業の方、観念したというか。はっきりとした期間まではデータがないのでお答えできない。というようなことを言われました。

仕事上、曖昧なことってあるので分からなくはないけど、素直に最初から言った方が好感持てるのに…。

もうすぐ終わると思って、パラシュートでスーッと着地点に降りて来ようとしたら、急に横風が吹いて、みんなフワフワ〜と散らばって、それぞれの場所に着地させられる。みたいな感覚。あれ?ここだよね?着地点。
そんな感じにならなくてよかった〜、先生ありがとう。と思ったのでした。

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