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自然体ポートレートを愛して #1

◆ポートレートの勉強をしていない◆
【記事内にある写真は過去に公開した作品も含まれます】

私の写真歴は長い。
小学六年から始めた記憶がある。写真、絵、漫画(描くほう)、映画鑑賞、将棋…スポーツもこなしていた。唯一、学校の勉強はしなかった。笑
違うところに書いたが、小学校の高学年の頃から中学にかけて、大人たちが平気でする様々な『差別』に直面し、そちらを勝手に勉強していた少年だった。被差別部落の事を知るために中上健次を読んでいたくらい。
描く絵も観る映画も重い。
そんな私が唯一、明るく創る作品が『写真』だった。きっかけは町のカメラ屋さんに飾ってあった美少女のヌード写真。芸術的な作品だった。たぶん、白人の少女。
少年だった私は、学校にいる女の子を撮る勇気はなかったが、バスケット部を辞めて写真部に入り、先輩たちと撮影に出かけていた。
先輩に教えてもらったのは、「ストロボを光らせると、速く動いているものが止まる」くらい。
他はすべて撮りながら自分で覚えた。今でも、何かを買っても取説を読みたがらない笑
他の仕事でもそうだが、私が熱心に研究したのは競馬くらいで、それでもマニアには知識で到底敵わない。最近、YouTubeで競馬予想動画を始めたが、血統が思い出せなかったりするから、登録者は全然増えない。だけど、当たればいいんでしょ。私、伝説の馬券師と言われていたくらい、一時代を築いた競馬の予想家だったんですよ。
ベストセラーの本もそう。
原稿を出版社に渡し、それが本になって発売されたが、自分の本がどこのジャンルの棚にあるのか分からない。書店員に訊いたら、「自己啓発」です。と言われた。
自己啓発?
何、それ?
そう、自己啓発を読んだことがなかった。一冊だけ、自己啓発かどうか分からないが、新渡戸稲造を持っていただけ。他は哲学、心理学か文豪のエッセイ集を読んでいた。私がデビューした頃は、自己啓発は中谷章宏さんが売れていたような記憶がある。
話を戻すと、自己啓発の書き方など勉強していないのだ。そもそも、文章の書き方の勉強もしていないから文法が間違えている個所もあるはず。
知識的なこと、技術的なことは、

自然と覚えるのが好きで、無理に努力する気はまったくない

そんな若者だった。

◆風景写真からポートレートへ

二十五歳の時に、写真の被写体になってくれる恋人が出来た。その前の恋人にはあっさりと断れていたが、バイト先で出会った新しい彼女は、「写真のモデル? なんでもやるよ」と言ってくれて、惚れた。

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普段は自己啓発をやっていますが、小説、写真が死ぬほど好きです。サポートしていただいたら、どんどん撮影でき、書けます。また、イラストなどの絵も好きなので、表紙に使うクリエイターの方も積極的にサポートしていきます。よろしくお願いします。