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「ごめんね、砂漠のひと」ゆう子

小説『衝撃の片想い』のシンプル版を書くために、余分な箇所をチェックしていた。ヒロインの奥原ゆう子は、自分の三年間の記憶(今から三年間)を持っている。三年後からやってきた女性ではなく、三年後から記憶だけもらってきた女性。

ゆう子の記憶に、アメリカの砂漠で日本人観光客の女性がレイプされて殺される事件があった。

友哉に頼めば助けられる命。

ところが同日、日本で友哉の娘や恋人が狙われる情報が記憶とは別に入る。

殺される女性を助けられるのに、助けに行けないゆう子は、その事件の事を誰にも言わずに泣きながら、「ごめんね、砂漠のひと」と言う。

なんか、手前みそだけど泣けました。シンプル版では消さない。

ゆう子はこの後、この問題で心労で倒れる。

助けられる命を助ける時間がないことで。

激怒した友哉が、『友哉様』らしくゆう子を助けるんだ。

「ゆう子の記憶の中から凶悪事件を消さないと、おまえを破壊する」

「おまえ」とは、ゆう子の記憶をインプットしてあるデバイス『AZ』のこと。
(開発者アントワーヌ・エイジの略)

AZの中には人工知能があり(というかある男の脳)、利恵が、

「友哉さん、AZを撃ったらダメ!」

の修羅場になる。利恵はAZと話ができる女で、AZの中にいる男は利恵の守り神。

友哉の命令に背けないAZは言う通りにするが、そのため、銀座の無差別殺人事件の情報が入らなくて、事前に知らされた涼子が友哉に頼む事になる展開に。

そこでは涼子が『目の前の命』と向き合う。





普段は自己啓発をやっていますが、小説、写真が死ぬほど好きです。サポートしていただいたら、どんどん撮影でき、書けます。また、イラストなどの絵も好きなので、表紙に使うクリエイターの方も積極的にサポートしていきます。よろしくお願いします。