見出し画像

ヒプマイからヒプステの並行世界に失踪したろかいー!

追記:2023年8月7日より期間限定で『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1-から-track.5-までの過去6作品が「ABEMAプレミアム」限定で見放題配信されています。

前置き(曲の話はtrack.1の目次から)

最初、声優さんがしているヒプノシスマイク(通称:ヒプマイ)にハマりました。ある時、俳優さんが演じるヒプマイの舞台があることを知ったのですが、もともと2.5次元の見た目とかが苦手だったので、ヒプステは素通りしていました。(2.5次元が好きな方には申し訳ないです)
※ヒプノシスマイクの舞台:『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage→通称:ヒプステ

しかし、ヒプステの曲を聞いてみると、ヒプマイの原作の曲と、歌詞の一部が同じになっていて、「何このパラレルワールド感、ヒプステ気になるかも…」と興味を持ちました。そんな時、期間限定で見られたAbemaのtrack.1〜track.4(track.2 replayもあり)を見て、

全キャラクターが2次元の世界から飛びだしてきた!!!
服装とかヒプノシスマイクの細部はこうなっているのか!!
韻を踏んでいるところとかを探すの楽しい!歌詞の隅々までキャラクターの個性がちりばめられてる!
"ヒプステならでは"の曲もいいなぁ〜
スクリーンを活かした演出とか振り付け、見ていて楽しいー

みたいに思っているうちに、たちまちハマりました。


気づいた頃には、

ヒプマイの原作と同じくイケブクロ、ヨコハマ、シブヤ、シンジュクの4ディビジョンが中央区で初めてディビジョン・ラップ・バトルをするtrack.4のBlu-rayを買い、ヒプステの中でも決勝トーナメントをしていたことを知りChampionship TournamentのBlu-rayを買い、ヒプステの初のライブ公演のBattle of Pride(通称:BoP)の配信チケットを買い、毎日のようにBoPのアーカイブを見ながら「やっぱどの曲も良いな…お金をためてtrack.1〜track.3も買おう…配信で見たBoPのBlu-rayは当然、買おう!」

というのが、2021年8月現在の状況です。


今回は、ヒプステの主題歌のサンプリング(引用)と、概要や感想について、公演別に書きます。

ヒプステの曲もヒプマイの曲と同じく中毒性が高いです。歌詞の繰り返しが多く、また主題歌は、舞台のオープニングとライブパートの最後にも歌うので、公演を見終わった頃には頭から離れない…


track.1

サンプリング

ヒプマイの原作の『ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-』にて何度も歌われる、

フック(サビ)の下記の歌詞が、

立ち上がれよ Gladiator
すっこめ臆病な Hater
ペンは剣よりヒプノシスマイク
天下分けるパンチライン
Bang Bang Bang!
アドレナリン
Pump Pump Pump!
選択肢は無いぜ殺るかもしくは殺られるかだ
Don't look Back

ヒプステtrack.1の主題歌『Gimme The Mic -Rule the Stage track.1-』のフックでサンプリングされています。

また、サブスクなどで聞けるtrack.1の主題歌では、一番最後のフックで下記の歌詞も登場します。

Welcome to the division
Welcome to the division Oh yeah
Welcome to the division
ヒプノシス奏でるこのマスターピース!
決して Don't look back

ヒプマイと同じ歌詞を、別のビート(ラップをのせる前の音楽)に乗せて歌うところに、不思議さや面白さを感じ、ヒプステに興味を持ちました。

track.1 概要・感想

ヒプマイの原作を知った上で、ヒプステのtrack.1の主題歌を聞いて、最初に自分が思ったのは「シブヤとシンジュクは登場しない?アカバネ・・・?」という疑問。

track.1は中央区でのディビジョン・ラップ・バトルの前の予選の話。イケブクロ・ディビジョン"Buster Bros!!!"と、ヨコハマ・ディビジョン"MAD TRIGGER CREW"が予選を勝ち進んでいる中、イケブクロと対戦するのがアカバネ・ディビジョン"North Bastard"です。

track.1ではイケブクロの一郎の幼馴染が登場するのですが、一郎とその幼馴染が歌う『2つの影』がヒプステならではの曲で、セリフの掛け合いからラップへと変化し、サビでパッと華やかに歌うところが印象的です。

他には、ヨコハマが『MAD TRIGGER BOX』でヒューマンビートボックスの上でラップをしたり、イケブクロの二郎と三郎の『兄弟喧嘩』の演出が面白かったり、アカバネの『We Are North Bastard』がトラップというジャンルの文脈を踏まえているところとか…他にも見どころ・聞きどころがたくさんです。


track.2

サンプリング

ヒプマイの原作の『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』にて何度も歌われる、

フック(サビ)の下記の歌詞が、

選手宣誓!
万死一生!
決して揺るがぬ無敵の無頼漢
言葉は今やマシンガン
または未来導く羅針盤
三位一体
It's show time
歴史に刻む俺らのスタイル
生死彷徨う遺伝子の器
本能がままにつらぬくぜ Say What?

ヒプステtrack.2の主題歌『Don't Pass The Mic -Rule the Stage track.2-』のフックでサンプリングされています。

また、サブスクなどで聞けるtrack.2の主題歌では、一番最後のフックにて、『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』の最後のフックで登場する、下記の歌詞も登場します。

ついに決着
でけえ悶着
唸る俺のヒプノシスマイク
精神直結カスタマイズ
お前のシナプス焦がす言霊

さらに、track.2の主題歌では、track.1でもサンプリングされていた『ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-』の歌詞、「Welcome to the division」や、「選択肢は無いぜ殺るかもしくは殺られるかだ」からのサンプリング、「殺るか殺られるかだ アーイ!」という歌詞もあります。

track.2  概要・感想

track.2も中央区でのディビジョン・ラップ・バトルの前の予選の話。シブヤ・ディビジョン"Fling Posse"と、シンジュク・ディビジョン"麻天狼"が予選を戦う中、それぞれがアサクサ・ディビジョン"鬼瓦ボンバーズ"と出会う話です。(イケブクロとヨコハマは登場しません。)

ヒプステを見ていると、全キャラクターが2次元の世界から飛びだしてきた!と思うのですが、track.2から登場した乱数と寂雷先生が特に衝撃的で、

「ハンドサインはFのピース!」という歌詞のシブヤの『Trap Of "Fling"』で歌詞と一挙一動も相まってずっと乱数で、リアルに乱数は実在してるんだと思うぐらい乱数で、

一方、原作のヒプマイの寂雷先生は踊らなさそうなキャラクターだと思うのですが、ヒプステの寂雷先生はシンジュクの『Blast Wolf』でとても踊るのですが、なぜかあまり違和感がなくて、踊るたびに長い髪と白衣がファサっと動くのを見て「あぁ、この方があの寂雷先生なんだな」と思えるのが不思議。

浅草の三社祭の祭ばやしをイメージした『アサクサBounce』が楽しいです。あと、『雨』が良いんですよね…


track.3

サンプリング

ナゴヤ・ディビジョン"Bad Ass Temple"のそれぞれのソロ曲(『そうぎゃらん BAM』、『月光陰-Moonlight Shadow-』、『One and Two, and Law』)と

オオサカ・ディビジョン"どついたれ本舗"の『あゝオオサカdreamin' night』の歌詞の一部が、

ヒプステtrack.3の主題歌『Crush Your Mic -Rule the Stage track.3-』で登場します。

<ナゴヤ>
キャラクター名:それぞれのソロ曲での歌詞 → track.3での歌詞)
空却:evil monk da dragon → Evil Monk 達観の Dragon
十四:「我の世界に取り込んでやろうぞ」 → 「我の世界に取り込んでやろうぞ」
:I Got One For The Money I Got Two For The Show → One For The Money、Two For The 法に則って貴様に判決文

<オオサカ>
キャラクター名:「あゝオオサカdreamin' night」での歌詞 → track.3での歌詞)
:はい、どーもー → はい、どーも
盧笙:教育し直す恐怖の一夜 → 知恵授けるTeach1
:手練手管 → 手練手管

また、ヒプマイの原作の『ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-+』の「来いよBadAss」「おうよBusBros」の部分が、track.3の主題歌では「こいよ、オオサカ」「おうよ、ナゴヤ」という形で登場します。

さらに、track.3の主題歌の最後のフックでは、track.1とtrack.2のフックの下記の歌詞が登場します。

<track.1からのサンプリング>
始まりの合図 合図 聞いときな My Mic
待った、ハッタリは効かねえ勝負
ディビジョンバトル Rule the Stage

<track.2からのサンプリング>
WackなMC すべて追っ払う
突き付けてやるDagger

track.3  概要・感想

track.3は中央区からヒプノシスマイクを受け取ったナゴヤ・ディビジョン"Bad Ass Temple"と、オオサカ・ディビジョン"どついたれ本舗"が、それぞれキョウト・ディビジョンに総本山を構える新興宗教団体:糸の会を訪れる話です。

糸の会の『粘糸』の曲では、言葉をゆっくりと繰り返すことで言葉の信頼性が高めることで、人々を引き寄せているのだろうと考えます。
盧笙先生の高校の生徒、道頓堀ダイバーズの『School Rap』の韻の踏み方や、オールドスクールの代表的な曲であるカーティス・ブロウの『The Breaks』と学校のチャイムとかをサンプリングしているところや、Rolandのリズムマシン「TR-808」(通称:ヤオヤ)のカウベルの音(ピコ太郎の『PPAP』でカーンって鳴ってる音)を使ってるんだろうなとか…そういう能書きとか余計なことJust don't careで、とにかくとても楽しい曲です。

さらに、track.3で特筆したいのは、ヒプマイの原作の簓のソロ曲『Tragic Transistor』でサンプリングした(吉本新喜劇で流れる曲)『Somebody Stole My Gal』を、ヒプステでは簓と盧笙で掛け合いをする曲『超RAP劇』でサンプリングするところです。『Somebody Stole My Gal』という1曲を、ヒプマイの原作では1人で、ヒプステでは2人でサンプリングしている…そういうことを考えると、おもしろさが倍増します。


track.4

サンプリング

track.1の主題歌『Gimme The Mic -Rule the Stage track.1-』と、track.2の主題歌『Don't Pass The Mic -Rule the Stage track.2-』が、track.4の主題歌『Fight 4 Your Pride -Rule the Stage track.4-』の歌詞の中に登場します。

例えば、track.1の主題歌の歌詞を、

始まりの合図 合図 聞いときな My Mic
待った、ハッタリは効かねえ勝負
ディビジョンバトル Rule the Stage

track.4では、イケブクロが「始まりの合図 合図」の部分を、

Say C’mon Buster Bros!!!
始まりの合図 合図
You Gotta Fight 4 Your Pride

ヨコハマが「聞いときな My Mic」の部分をサンプリングしています。

そうオレらがMAD TRIGGER CREW
聞いときな My Mic
You Gotta Fight 4 Your Pride

track.2の主題歌の歌詞はシブヤとシンジュクがサンプリングしたり、その他にも各キャラクターの歌詞を、track.1またはtrack.2の主題歌からサンプリングしています。

track.4 概要・感想

track.4はヒプマイの原作と同じくイケブクロ"Buster Bros!!!"、ヨコハマ"MAD TRIGGER CREW"、シブヤ"Fling Posse"、シンジュク"麻天狼"の4ディビジョンが中央区で初めてディビジョン・ラップ・バトルをする話です。

各ディビジョンがどんどん登場して話がテンポよく進むところや、2ディビジョンずつのバトルを4ディビジョン同時に繰り広げるところの見せ方もかっこよくて…とか書きたいことが多いのでまた別のnoteで書こうと思います…(2022/8/31追記 track.4の曲の良さについて書きました↓)

track.4は原作との違いや演出の面白さも楽しめるので、ヒプステの中で一番最初にオススメしたい作品です。


Battle of Pride

ヒプステの初のライブ公演のBattle of Pride(以下、BoP)の主題歌『Battle of Pride』

各種サブスクでフルで聞くと8分38秒あるのですが各キャラクターの要素がギュッと濃縮されていてけっこうすぐに聞き終わって、聞いてからもしばらくは「Bounce, Bounce, Make It Bounce Make It Bounce, Bounce」が抜けなくなる中毒性の高い曲です。

この曲は聞きどころと、ライブでの見どころが多くて・・・

イケブクロ "Buster Bros!!!"
一郎:安定の山田一郎、ラップうまっ
二郎:ハスキーな声で「Bounce!」とか「Bomb!」が、かっこいいっ
三郎:「印象的なリリック 絹のように紡ぐだけ」のリリシスト感

ヨコハマ "MAD TRIGGER CREW"
左馬刻
:声のドスの利かせ方が左馬刻様
銃兎:「Illmatic 入間銃兎 以外 Illじゃない」が良い
理鶯:「警報」「抵抗」「銃口」「レインコート」の韻の弾丸感

アカバネ "North Bastard"
堂庵
:わーい堂庵が見参したー、BoPの最後に歌う時の衣装、かっこいい
狐久里:「ケケケッ」から始まるフロウ最高(track.1の曲のフロウも最高)
蛇穴:蛇穴はモルモットにしたりtrack.1で毒盛ったりすぐそういうことする

シブヤ " Fling Posse"
乱数
:「ハートいただき!オネーさん達 一網打尽」で全人類一網打尽
幻太郎:「あゝ無情、、、」という歌詞、ありそうでまだなかったか
帝統:ラップもダンスも、「Money」「Get It」の発音も、全てがキレッキレ

シンジュク "麻天狼"
寂雷
:朗読のようなフロウ(歌いまわし)がビシッと決まるのが寂雷先生
一二三:「陽キャも陰キャもみんな主要キャラ」を一二三が言う意味
独歩:ヒプステだと独歩がリセマラを歌詞に使うのかー

アサクサ "鬼瓦ボンバーズ"
甚八
:「セイヤッ!ソイアッ!アサクサ 割って入るいざこざ」の言葉の勢い
正宗:フロウが冴え渡ってる(track.2の曲のフロウも冴え渡ってる)
道四郎:「奇縁の」と「帰ぇんな」で江戸っ子な発音で踏む韻!

オオサカ・ディビジョン "どついたれ本舗"
:「ちゃぶ台返し」から「お駄賃〜」までの韻の踏み方がおもしろい
盧笙:「少々アホが過ぎるウチの大将」の冷静さ
:イケオジすぎるぜ

ナゴヤ・ディビジョン "Bad Ass Temple"
空却
:原作の『ヒプノシスマイク -Glory or Dust-』を圧倒する回し蹴り!
十四:「Dark Side」「Butterfly」「I'm Cry」で韻を踏む感じが十四君
:(ライブの最初)天秤のヒプノシスマイク、大変そう。(ライブの最後)天秤のマイク持ってない時、めちゃめちゃ踊るやん。

道頓堀ダイバーズ
「Clap Your Hands Everybody」で会場を盛り上げるし、「ヒロリン リョウタがボケ ハルがツッコミOK?」で、そうだねってずっと同意し続けたいし、ほんま絶妙のコンビネーション。鳴り続けてるカウベルがポップ!!

糸の会
糸の会の弾襄様だけ、他の全グループがグループ単位で歌う「Bounce, Bounce, Make It Bounce Make It Bounce, Bounce」の歌詞を歌わないですし、歌うのが4小節と短いのですが、全てをかっさらうぐらいのインパクトをお持ちになられております。


最後に

今回書いたヒプステの曲は全部、BoPのライブでも聞くことができます。
千秋楽はAbemaで2021年8月31日(火)23:59まで視聴することが可能です。

DVD、Blu-rayは2022年1月5日(水)発売

2021年8月29日〜11月6日、ニコニコ生放送でtrack.1~4が順次放送されるので気になる方はぜひ!


2022年1月から上演が開始するtrack.5は"The Dirty Dawg"が出演ということなので、どういう話になるのか、衣装が変わるんだろうなとかいろいろと楽しみです。


今回のプレイリスト「ヒプマイからヒプステの並行世界に失踪したろかいー!」

サブスクで聞けるヒプステの曲は主題歌のみです。ライブパートで歌っている曲とかも聞けるようになれば嬉しいのですが、舞台のストーリーがあっての曲なので…CD付きのBlu-rayやDVDを買って楽しみましょう!


【追記】ディビジョン曲が聞けるようになりました

ヒプステ初のアルバム『Turn up the Stage』がリリースされたので、ディビジョン曲が聞けるようになりました!
(各ディビジョンのリーダーのコメントありプレイリスト

また、Spotifyで配信されている曲を公演順に並べたプレイリストを作りましたのでぜひぜひお聞きください。


この記事が参加している募集

コンテンツ会議

スキする、シェアする、コメントする、フォローする、サポートする、ご自由にどうぞよろしくお願いいたします。