『新規事業の実践論』の一部サマリ
どうも、ゆっけです。
さて、今日は『新規事業の実践論』を読んだので、備忘として一部サマっておきます
「起業を考えている人や社内で新規事業を立ち上げる人が、まずどうするべきか」、にフォーカスして、記載していきます
会社内で新規事業を立ち上げる人に向けた書籍ですので、社内調整の話とかも出てきます。そのあたりは割愛しますが、結構面白いです
新規事業を実際に検討する人自身はもちろん、検討を依頼した人や人の検討してきた新規事業を評価する人も読んで損はない書籍だと思います
ゆっけ的に重要だと思ったポイント
新規事業を立ち上げるにあたって、重要なことがいくつか記載されていますが、どんな環境であっても、これだけはしっかりとするべき、というポイントを抜粋して記載します
「誰の」「どんな課題を」「なぜあなたが」解決するのか?を明確に答えられるようにする
ビジネスとして取り組む以上、マネタイズ出来るかは必ず考慮する必要がある。解決しようと思っている誰かの課題は、本当にお金を払ってまで解決したいと思っている人がいるのか?を常に考え続けるべき
新規事業として、課題の解決方法やビジネスモデルを考えても、あくまで仮説に過ぎない。考えた仮説の検証を繰り返し続ける
では詳細を見ていきましょう
何よりもまず先に、明確にするべきこと
これは、先ほど記載した「誰の」「どんな課題を」「なぜあなたが」解決するのか?です
ここがしっかり明確になっていると、
使命感や当事者意識が湧いてきて、事業が前に進む
取り組むべき領域や課題が明確になり、検討を進める中で形が変わっても、方向性がブレる、みたいなことが起こらない
この書籍では「will(意志)の形成」と表現されています
ちなみにwill(意志)は、後天的に作り出せるそうで、作り出し方も記載があったので、記載しておきます。詳細は書籍をご一読ください!
ゲンバに触れて、深く対話をする
ホンバを訪れ、刺激を受ける
新規事業の6つのステージ
「will(意志)」を明確にした後、新規事業を立案、実行、そして既存事業と呼ばれるようになるまで、
6つのステージ(ENTRY期、MVP期、SEED期、ALPHA期、BETA期、EXIT期)があるとのことです
新規事業として本格的なマネタイズ出来るようになるのは、ステージ4から
それまでは、前述にもありますが、「考えた仮説の検証を繰り返し続ける」ステージになります
以降、それぞれのステージを簡単にまとめていきます
特に、ステージ1~3を重点的に記載します
ステージ1:ENTRY期
このステージは「魅力的で検証可能な事業仮説の提示を目指す段階」とのことです
ここでいう事業仮説は4つの要素で構成されています
①顧客
・顧客は誰か
・そういう人や企業は存在するか
②課題
・課題は何か(お金を払ってでも解決したいか?)
・確かにそういう課題はあるか
・それがどれほど根深いか
③ソリューション仮説
・その顧客のその課題はその方法で解決できるか
・確かに解決できそうか
・代替手段はないのか
④検証方法
・①~③の顧客、課題、ソリューション仮説が成立するための検証方法は何か
・それが期間、予算内で出来そうか
これら4つの要素が揃うと、次のステージにいけます
逆に言うと、4つの要素のみでOKです
ステージ2:MVP期
このステージは「事業性をともなった魅力的な事業計画の提示を目指す段階」とのことです
ここでは、「ENTRY期の仮説を検証すること」と「事業計画として成立させること」が求められます
ENTRY期の仮説を検証すること:
ステージ1で検討した検証方法を実施する。まずは課題を持った顧客を実際に見つけてきて、その人や企業に対して、ソリューション仮説をぶつけます
ソリューション仮説によって、顧客の課題が解決する、解決にお金が支払われることを検証します
事業計画として成立させること:
具体的には、
①売り方の設定と値付けを行う
②コスト構造の見積もりを行う
③時間軸を入れてシミュレーションをし、将来的に儲かるという計算を成り立たせる
が必要になります
顧客、課題、ソリューション仮説が実証されていること
収支がプラスであり、顧客数を増やすと大きな利益が生まれること
これらが満たされた時、次のステージにいけます
ステージ3:SEED期
このステージは「商用レベルでの事業の成立とグロースドライバーを実現することを目指す段階」とのことです
ここまで来たらあとはやってみるだけとなりますので、商売として成立するか、やってみることになります
なお、検証段階では、顧客・課題・ソリューション仮説に関して実証されたが、いざやってみたら、ダメでした、となるケースも多いとのことです
その理由は、書籍をご覧ください!(なるほどと思いました)
最初の顧客で成立した場合は、その後は顧客をどう増やしていくか、という話になります
最初の顧客は、存在するだけでありがたいので、顧客を獲得するためのコストはあまり考慮する必要がありませんでしたが、
ビジネスを拡大するとなると話は別で、顧客を獲得するためのコスト<顧客が支払う金額、となる方法を実現する必要があります
どう営業・マーケティングしていくのか、そこが決まると次のステージにいけます
ステージ4:ALPHA期
このステージは「実際にビジネスが最初のグロースを実現することを目指す段階」とのことです
お金をかけて、顧客と売上・利益を拡大していくステージです
拡大することで、順調にビジネスが成長する分には問題ないですが、
営業コストの増加、人員拡充・業務の見直し等に伴うデリバリーコストの増加、競合の出現等に、注意する必要が出てきます
ステージ5:BETA期
このステージは「経営会議で議論できる最小限の規模に到達し、かつ成長状態であることを目指す段階」とのことです
ステージ5以降は、社内での話がメインのため、割愛します
ステージ6:EXIT期
このステージは「新規事業の枠組みを卒業し、成長投資を獲得し、企業戦略の一部に組み込まれることを目指す段階」とのことです
ステージ5以降は、社内での話がメインのため、割愛します
以上、いかがでしたでしょうか
新規事業に携わる方はこの書籍は必読だと思います
ゆっけが読んだのも、新規事業に携わる機会がこれからありそう、というのがきっかけです
まだまだ新規事業に対する理解は不足していますが、
何となく新規事業のバイブルになるのでは、とか思っています笑
新規事業に携わる方、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか
P.S
花粉症ヤバいですね、、、
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