立つ お辞儀する 歩く~自分の姿を客観視してより美しく
先日読んだ松浦弥太郎さんのエッセイ集の中で、彼のお気に入りの老舗バーのオーナーの言葉に胸を打たれました。
いつもヨーガを実践しながら、姿勢を正すことが深く意識とつながっていることを感じているのですが、このオーナーの言葉は、基本的な動作を美しく行うことがいかに大切であるかを分かりやすく教えてくれます。
そのバーはおいしいカクテルだけでなく、その柔らかな雰囲気が自分を癒してくれる、大好きなお店とのことなのですが、バーテンダーの方々の所作がいつも素敵なので、松浦さんはオーナーにお聞きしたそうです。
「こちらで働く人たちは、まず何を教わるのでしょうか?」
このような意識と、そしてそれを表す美しい所作で、お客様をお迎えしているからこそ、それが松浦さんにも伝わり、皆さんにとって心地よいバーとなっているのだと思います。
私たちは、この一番簡単な「立ち方」「お辞儀の仕方」「歩き方」をきちんと学ぶ機会が、あまりにもなかったのではないでしょうか。
体育の授業でやる「気をつけ、前へならえ、休め」では、美しく動く意識までは、誰も持っていなかったですよね (笑)
日本の子どもたちは、小さい時からお稽古事や受験勉強で忙しく、人間として大切な基本を教えてくれる人がいなくなっていることが、とても残念だと思いました。
でも、大人になってからでも、美しい所作の大切さに気づき、まずは「美しく立つ」「美しくお辞儀する」「美しく歩く」ことを、意識的に行っていくことから始めてみませんか。
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