見出し画像

移住先で大切にしたい気持ち

先進国と途上国?

「日本は先進国なのに、どうしてブラジルに住んでいるのですか」と日本人にもブラジル人にも聞かれたことがあります。この質問には「日本は先進国、ブラジルは途上国」という考えが前提にあると思います。恥ずかしながら、私も以前はそう思っていました。でもブラジルに住んでいるうちに考えが変わってきました。

日本はブラジルより進んでいるのか

途上国と言われる国に住みながら「日本ではこうじゃない。日本はもっと進んでる。」と言う日本人に会ったことがありませんか。実はかつて私もブラジル人や習慣に対してそう思うことがよくありました。特に移住して最初の2~3年です。

でも、ブラジルを知れば知るほど一概に「日本のほうが進んでいる」とは言えないと思うようになりました。

確かに日本は世界に誇れる大企業もあるし、日本国内どこに行ってもインフラが整備されていて素晴らしいと思います。一方でデジタル化はブラジルのほうが進んでいると思うことがあります。例えば運転免許証はとっくにデジタル化されていますし、UBERをはじめとするライドシェアもコロナ前から普及しています。ペーパーレス化、キャッシュレス化は日本より進んでいると思います。

文化や習慣

どの国にも何世代にもわたって受け継がれてきた文化や習慣があります。私は日本人として日本の文化や習慣に誇りを持っていますし、何より自分のルーツの拠り所だと思っています。

ブラジルにも日本とは違った文化や習慣があり、それはブラジル人が心から大切にしているものです。好き嫌いではなく、ブラジルに住んでいる者として、それはリスペクトすべきものだと常に思っています。

カーニバルはブラジルの代表的な文化

ずっと大切にしたい気持ち

昔から「郷に入っては郷に従え」と言いますが、海外移住する人は特にこの言葉を心にとめておいた方がいいと思います。日本人としてのアイデンティティを失わずに、移住先の国の人の考え方、文化、習慣、そして宗教などリスペクトする気持ちは海外移住で一番大事な点だと思っています。

「外国人だけど住まわせてもらっている」という気持ち。それは、移住先の国で気持ちよく暮らしていく上でのキーワードになると思っています。これからもずっとこの気持ちを忘れないでいたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?