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ゆるやかな暮らしの中に癒しの力を感じて。映画感想 プール

私は小林聡美さんが好きで、ずっと前に録画したこの映画を繰り返し見てきました。

映画感想 プール
2009年


舞台がタイのチェンマイという設定なので、ちょっとリゾート気分も味わえ、ゆったりしながら、ドリンク片手に見ています。



◎あらすじ
 小林聡美さん演じる京子はタイのチェンマイの小さなゲストハウスで働いている。
 そこに、一人娘のさよが卒業旅行と称して日本からやってくる。

 そして空港に迎えに来たのは、ゲストハウスで働く加瀬亮さん演じる市尾、近所に住んでいるという、もたいまさこさん演じる菊子だった。 

 また、ゲストハウスについてみると、母は幼い頃に別れ、久しぶりに会ったというのに、あっさりした対応。
 さらに、母はゲストハウスで小学生のタイ人のビーという男の子と一緒にいた。

 何も知らされていなかったさよは、この状況に耐えられず、食事も取らず部屋に入ってしまう。

 そんなさよをみて、菊子や市尾は心配するが、母の京子は黙って食卓で食事を始める。

次の日、さよは母と2人で朝食を食べながら、今までのこと、母の心境を聞いていく。

そして、さよはゲストハウスで母や周囲の人たちとの、ゆっくりした時間の中で過ごして、、、。




◎すきな場面
 ゲストハウスには、来客用の小さなプールがある、その水辺で作業をしたり、歌を口ずさんだり。

タイ人のビーが日本語の歌を口ずさむのに、さよが合わせて歌い始め、最後は母京子のギターの弾き語りもまじえて3人の歌声がやさしく、切なく映像と共に流れる場面。




◎感想
✴︎

映像としては、ゆっくりとした時間の流れで、タイの自然や日常が映し出されていました。

このゆるやかな流れの映像の中で、表情や声のトーンや動きで表現されているものは、すごく自然でした。


✴︎✴︎
この映画のテーマの一つでもある家族。

小林聡美さん演じる母、京子は、まだ幼い子どものさよを祖母に託して日本を出てしまった、その理由を探しにさよは母の元を訪れたのでしょうか。


母は母で当時、新しい環境にいかないとどうにもならない心境があったのかもしれません。


でも、その理由を聞いても、さよは、、、。

それでも、タイで数日間暮らしてみることで何かを得たのでは、ないでしょうか。



✴︎✴︎✴︎
母との絆、親との関係、そのものにはこうあるべきという、答えはないのかもしれません。


ただ、時には寄り添い、時には遠くから見守り。






ゆっくりしたい時、また見てみたい一本です。その時の自分の状況で感じるところが、違うのもまた興味深いかもしれないから。


◎今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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