朝弱い人を「ダメ人間」にしてしまうもの

前の会社で、わたしはダメ人間だった。週3日以上、定時ギリギリのタイミングで出社していたからだ。

以前働いていた企業では、9時が始業時間だった。ただ始業5分前から会社の全体朝礼が行われていたので、実質的には8時55分までに出社しないといけない。

朝が弱い私にとって、毎日の出勤がとても苦痛だった。家から会社まで片道1時間15分、朝の準備に1時間かかるので、6時40分には起きなければいけない。眠いので、結局7時まで寝ていた。それでも眠くてダラダラしてしまうので、いつもギリギリのタイミングで家を出る。そして急いで乗り継ぎながら、始業時間ギリギリに出社する。遅延が発生したら一発アウトで、8時55分の朝礼には間に合わない。そんなギリギリの生活をしているので、週2~3日は全体朝礼に遅れていた。

「もっと早く起きればいい」と思うかもしれないが、そう簡単ではない。早く起きればより眠くなり、ダラダラしてしまう。では早く寝ればいいのだけれど、今の生活リズムが染み付いてなかなか変えられない。。

結局コロナで出社禁止になるまで、ギリギリに出社を続けた。朝早く出社できる人からは「だらしがない」「朝が弱くてしっかりしてない」的な視線を向けられていた。だから朝の通勤はいつも億劫だった。

ただフレックスタイム制の企業に転職した途端、通勤のストレスはほぼ0になったのだ。11時~16時がコアタイムで、10時出社目標にしているけれど数分遅れても問題ない。おかげで急いで出社する必要がなくなった。

以前の会社よりアクセスが悪い場所にあり、家からの距離も遠く通勤時間も長い。それでも、通勤が全く苦じゃなくなったのだ。

先日、Twitterで9時出社に関するつぶきを見つけた。

そう、その通り。この投稿に大賛成だ。そしてこのつぶやきを見て、改めて気づいた。

朝弱い人が「ダメ人間」じゃない。定時出社があるから、朝弱い人が「ダメ人間」になってしまうのだ、と。

定時出社は従業員の労働時間をきっちり管理しやすい。その一方で、朝が弱い人には朝早くから働くスタイルがあわず、「ダメ人間」認定される。夜型ならバリバリ働けるにもかかわらず……。

以前別のnoteでも書いたけれど、朝が弱くて通勤が辛い人は定時出社のない会社に転職した方がいい。フレックスタイム制や裁量労働の会社で働けば、朝が弱いは弱みではなく1つの特徴でしかない。毎日通勤にストレスを感じてしまうなら、朝が弱い人にあった会社に移った方が遥かにいい。

今は不幸中の幸いで、コロナによって在宅ワークが容認されるようになった。在宅であれば通勤よりも多く寝られるので、朝が弱い人でも定時勤務に適応しやすい。転職できない事情があるなら、在宅ワークをフル活用するのも1つの手だ。

繰り返しになるけれど、朝が弱い人は決して「ダメ人間」ではない。定時出社が、朝弱い人をダメ人間にさせているだけだ。毎朝の通勤が辛いのなら、ぜひ定時出社がない会社で働くことをおすすめしたい。

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