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[映画の裏側]映画で登場人物が飲むお酒はお酒じゃありません

①映画で登場人物が飲んでいるお酒はお酒ではない
②新品の缶ビール・缶チューハイが劇中で必要な場合に必要な道具
③劇中で「登場人物が新品の缶ビールを飲んでる」ように見せるため具体的にやること

①映画で登場人物が飲んでいるお酒はお酒ではない
映画のキャラクターが缶に入ったお酒を飲むシーンを見たことがあると思います。
結論から言うとあれには本物のお酒は入ってはいません(少なくとも私が経験した現場では)

何テイクも撮りなおすことがあった場合、俳優さんがベロンベロンになってしまいますからね
では、どうするのか

②新品の缶ビール・缶チューハイが劇中で必要な場合に必要な道具
必要な道具は以下の通りです
①ドライバーなどの金属で先端が鋭いモノ
②アルミテープ
③ティッシュ

道具が揃ったら始めていきましょう

③具体的にやること
1. 環境作り
まず、アルコールをぶちまけても良い環境を整えましょう
下水道の近く、バケツのそばなどでもいいです
(私はもったいないと思うのでバケツに入れて、後で飲みたい派です)

2. 穴開け
当たり前ですが、馬鹿正直に缶のプルタブを開けてはいけません(劇中の人物が既に開封された缶を使う場合を除いて)
そこでドライバーなどを使い、缶の裏側に穴を開けましょう
この時、中のアルコールが高確率で飛び散るので日頃から恨みを持っている人がいたらその近くでやるようにしましょう
もし複数の缶を用意する必要があるならば、穴を開けたモノは放置し次の缶に移りましょう。その間に勝手に中身がなくなってます

3. 中身がなくなったら破片チェック
中のお酒がなくなったら振ってみましょう。中に金属の破片がないかのチェックです。
問題がなければ、もう一つ穴を開けましょう。理由は次のステップで

4. 水を入れる
中身がなくなったら穴をもう一つ開けましょう。こうすると水を入れる時にもう一つの穴から空気が出てくれて、水が入りやすくなります。
*飲み口を地面にはつけないよう注意しましょう。私は何も考えず、地面に置いて怒られました💦

5. 中身が入り切ったら・・・
水が十分に入ったらアルミテープを穴に貼り付けましょう
一度、振ったりして水が漏れないかを確認しましょう」

6. 水滴を拭う
仕上げにティッシュで水滴を拭えば、新品の缶の出来上がりです!

という感じです。
自分が映画監督として作品を撮る時にもこういったことは覚えておこうと思います。
普段は映画監督、執筆、制作進行、演出をしながら、みんなでお酒を飲みながら好きな映画を語り合ったりする映画イベントもオンライン、オフラインでやっています!興味のある方は以下のQRコードからオープンチャットを覗いてみてください!

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