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チビリストのチビ・リスト#10

(ワビ・サビとも違う、ちょっと小美しいけど、なんか恥ずかしいような「チビってるモノ」のコレクション)

かなり地味なお針箱(なのかな)

→骨董市にて

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ホントは、見た目とか、価値とか全く特筆することがないのです。絵付けも下手だし。素材も廃材みたいな木材。実際、骨董市内で、私、一回見逃していましたもの。

けれど、その廃材感をやさしく覆うように、外側部は麻布材を貼りながらウルシ・コーティングしてあります。手が込んでます。でも、使い過ぎなのか、長年使われたからなのか、外側にキズつきすぎちゃったみたいで、あとからいろいろ補修してる跡もあって。大事にされてたっぽい感が満載なんです。

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しかも実は外側だけでなく、引き出しの中にも廃材的な質感を覆うように、柄の布が3段分キレイに貼ってあって。で、手ぬぐいらしいその柄布に、和紙でできた赤色の瓢箪が3段退屈にならないようなバランスで、絶妙な位置にわざわざ不動で貼ってあるんです。すばらしいなあ。

誰が誰のために作って、それを何のために誰が使ってたのかは全くわからないけれど、大切にされてて、なおかつ、楽しくなる工夫を、かなり地味な、質素な素材の箱に見れたら、うわー。てなりました。地味チビだけど、かなり正当にど真ん中にチビっていると思います。もうこれも私だだ漏れですね。おむつが欲しいくらいです。


(※チビリストは、お漏らしマニアではありません)


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