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フリーランスは「顧客を持ってから」独立しよう

フリーランスエンジニアにとって一番むずかしいものは何でしょう?

一人で開発をやりきること?年金と税金を自分の手で払うこと?

私は、「顧客をつかむこと」だと考えています。

私は営業が苦手ですが、エンジニアから独立する方で営業が苦手な方は少なくないと思っています。

さて、今日のテーマ、というよりタイトルに結論書いてありますが、エンジニアは独立する前に最初の顧客を取っておくことが大事です。

その理由を3つに分けて説明します。

1.独立初月からいきなり黒字でスタートできる

独立初月から黒字スタートできるのは大きいです。独立した当初は誰もが不安ですが、最初に仕事をこなして売上を発生させることができれば、かなり良い成功体験として自信がつくのではないかと思います。

友人から聞いた話ですが、「スタートアップは顧客無いと割と暇。。。」と悲しげに言っていたことを覚えています。

「開業にあたって色々手続きありそうなんだけど、独立初月から自分が稼働に移れるか?」

という疑問もあると思いますが、開業届の提出とかはやる気になれば役所に行って15分で終わるので基本的に稼働への大きな障壁にはならないレベルだと思っています。(法人化する場合にはもう少し時間がかかります)

もちろん支払いサイトによっては独立初月の請求分が来月振り込みでない可能性がありますが、それでも駆け出しフリーランスにとっては大きな一歩です。

私の場合は、(最初のうちはエージェントを使っていたので)エージェントからの正式オファーが来てからサラリーマンのほうの退職手続きを取りました。

ちなみに、「独立するためにはどのくらい貯金しておけばいいんだろう?」ということについて考察した記事はです。

フリーランスは月末締め翌月払い(お金が入ってくるのが最初の稼働から2ヶ月後)というパターンが多いので、手元の軍資金はやや多めに持っておいたほうが良いですね。

2.客から顧客が生まれることもあるので、最初の顧客というのは超大事

良いものを作れば、気に入った顧客がそのプロダクトを口コミで宣伝してくれるかもしれません。

プロダクトだけでなく、「自分が気に入られて」さらに良い条件の仕事を取れたりするケースがあります。

また、私は割と客先に直接常駐するSES的な働き方をすることが多いのですが、その会社を辞めていった人が「うちの会社来ない?」と言っていただけることもあります。

何もしなくても「リファラル」の種を巻き続けている状態ですね。

スキル・製品を売る方針のフリーランスでも、人柄を売るフリーランスであっても、良い顧客に仕え、バイラルやリファラルを誘発するようにしっかり仕事をしましょう。

私の場合は、一旦契約終了で筋トレと勉強に励む生活をしていたら同じ現場で働いていたCTOの方から現場に来ないかとお誘いを受けました。

それが今の職場です。

3.新規顧客の開拓は、既存顧客のリセールの5倍のコストがかかる

これは営業間ではよく言われるフェーズですが、「新規顧客の開拓は既存顧客のリセールの5倍のコストがかかる」と言われます。

会社の命綱を切った後にはじめて飛び込み悪戦苦闘して、支払いは3ヶ月後の契約がやっと取れた...では消耗してしまいますよね。

なので会社の命綱を切らずに見込み客を温めておく、ということができると強いです。

顧客が取れるまでは、会社員にしがみついておくとノーリスク

前述したとおり、最初に顧客を手に入れて独立することは得られるものが大きいのでぜひ勧めたいムーブです。(とはいえ、あまり表立ってやると元会社から嫌われることもあるのでそこはいい感じにやっていく必要があります。表立って顧客を引き抜くとかはNGです)

もし顧客がまだ取れていない状況であれば、とりあえず会社員にしがみついておくと良いのではないかと思います。焦ることはありません。

独立する予定があるなら見込み客リスト集め、顧客との接点・案件化、HP作成、もし最初から法人口座を作るなら会社登記(1ヶ月くらいかかる)などは会社員やりながら並行でやっておいたほうがいいですね。

手前味噌ですが、フリーランスが顧客を取るための営業のヒントをまとめた記事もありますので参考にしてみてください。

まとめ

この記事では、フリーランスは独立する前から顧客を確保しておくべき3つの理由について説明しました。

1. 独立初月からいきなり黒字でスタートできる

2. 顧客から顧客が生まれることもあるので、最初の顧客というのは超大事

3. 新規顧客の開拓は、既存顧客のリセールの5倍のコストがかかる

フリーランス独立にはどうしてもリスクが伴います。

が、戦略を事前に考え、実行しておくことでリスクを最小限に抑えた経営もできると思います。

それでは、やっていきましょう。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。サポートいただけると記事を書くモチベーションになりますので、よろしくおねがいします。