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パパの料理?パエリア

バレンシアに住んでいた頃、当時付き合っていた彼はスペイン人でした。
友人の家で開かれたfiestaで出会い、夏の間だけのお付き合い。

付き合う前からよく実家に招待され、家族の食事会に参加しせてもらったり旅行に行ったりとやっぱり日本と違うんだなあと思ったのを覚えています。

そんな頃、彼の実家に行くといつも出てくる料理がパエリアでした。
料理するのはいつもパパで、その間ママたちは庭にあったプールのそばでお酒を飲みながらおしゃべり。なんとも幸せな時間でした。。懐かしいなぁ


パエリアを作るのはいつもパパだったので、なんとなく「パエリアはパパの料理」というイメージでした。
他の友人に聞いてみてもパエリアはパパ担当の家が多かったです。
大きな鍋に油をひいて具材をザッと炒めてスープと一緒に米を炊く。そんな豪快な感じが男の料理!って感じなのでしょうか。



なんでパエリアってパエリアっていうのか?
有名なのはパエリアを作る鍋から名前をとったもの。
もうひとつは“para ella”(パラ エジャ=彼女の為に)から来ているというもの。
ここまで聞いて、「パエリアはパパの料理」のイメージに あ〜!! と納得しました。
男性が好きな人のためだったり、好きな人の愛を勝ち取るため用意していたのがパエリアで、“un plato para ella”からパエージャ(パエリア)
なんともロマンティコで、良いですね(^^)


ちなみに彼のお家のパエリア食事スタイルは鍋を机の真ん中において直で食べる。
鍋の中でなんとなく自分の食べる所を決めて、スプーンを使って自分の方に米を寄せて来ておいて最後に鍋の横部分を使いながらスプーンに米をくっつけてくるっと回してお口へ持っていく。慣れるまで少し難しかったです。笑
パエリアを食べるスタイルもおうちで違うみたいで面白いですね。


今となってはexの彼ですが、いつかまた、あのパパのパエリアを食べたいです。

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