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ミス・サイゴンをみて

2022/10/01
わたしはまつもと市民芸術館にいた

理由はひとつ。
ミス・サイゴンを観劇するため。

運よく、チケットを手にした私は叔母と公演に出かけた。

初のまつもと市民芸術館。
音響がすごいらしいという情報のみを手に座席につく。

お財布と相談した結果、B席を選んだこともあり、
座席は4階席だったのですが、
席の場所を確認した瞬間、
高所恐怖症だったことを思い出すレベルで、怖っとなりました。
(席に最初に座ったときよりも、幕間でトイレから戻った時のが怖すぎた)

噂通り、さすがの音響レベルで、
曲終わりやカーテンコールの拍手の迫力たるやすごかった。
あれ、きっと舞台の上だと降り注ぐ感じなんだろうな・・・

今回見た、ミス・サイゴンの話自体はちゃんと理解しないまま見に行ってしまったので、終わりあんなに切ないのかと思ってしまいましたが、
もやもやもなく、すがすがしい気持ちで終わったのは、
今回のキャストの方々の演技や演出のおかげなのかもしれません。


ミス・サイゴン自体のお話は、ベトナム戦争中から戦後のお話で、いろんな人の愛が様々な形で表現されていた。実際私も今回初めて、この話を見て、ベトナム戦争のことや、戦争後遺症のことを勉強するきっかけになった。

個人的には、エレンが好きなキャラだなと思った。

エレンの「愛するクリスのためにも、あなたに先にあえてよかったのよ」のセリフが聡明で、優しくて、行動力のある女性を表していたりして、キムと2人の対峙のシーンがすごくよかったです。

キムは命がけで伝えに来るというか、理性では話にならないという感じ。

正直、二人の対峙シーンはキムの勝ちだったなと感じました。

ここで、エレンはタムへの援助を決意したんだなと。

もし、自分がエレンの立場だったら、同じように受け入れられるんだろうか。キムの立場なら、あんなに強く思いを伝えられるんだろうか。戻るかどうかもわからない、愛する人を待てるのか。

正直、ラストは何かが残るというか、すっきりはしないラストなんだけど、反戦のメッセージ性は強いと思いました。

無意味さというか、なぜこんなことをしたのかということを訴えてくる感じ。

こんな平和な現代でも、戦争はおきていて、
今も苦しんでいる人たちがいる。

戦争はしてはいけないことというのが分かっていても、何故か起きてしまう。

ダメなことは分かっているのに。

無関心が一番だめだと思うから。

初演からエンジニア役をやっている市村正親さんの演技の迫力もすごかった。これきっと、キャストが変わるとまた雰囲気が変わる気がする。

ミュージカルってそれが面白いんだなと。

ミュージカル映画の場合は、そのキャストは一人しかいないから、人が変わるとすれば吹き替えくらい。

でも、舞台の場合だとその日その日でキャストが変わるケースが多いから、キャストが変われば同じ脚本でも感じ方って変わるだろうし。

コンサートでも入る日によって、お客さんも変わるし、本人たちのコンデションも変わってくるから違いが出ることもしばしばだもんなぁ・・・

本物に触れるってすごくいろんなものを吸収できるなと感じました。

いまだに帝国劇場で講演を見たことがないので、次回が帝劇!!と思っていますが(笑)

年明けに劇団四季のアナ雪のチケットを取ったので、

それも楽しみです。


ミス・サイゴン、最高によかったので、興味があればぜひ。

ちなみに観劇したキャストメンバーはこちら。





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