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3/11 ミーティング、家事、そして平和な夕べ

主人が1番ノリで起床し、私、息子の順にベッドを出る。だとしても息子ちゃんも割と早めに起きて朝食を取り出す。割とスムーズに幼稚園に送ることができた。

9時ごろだろうか、クロアチアの旅行会社で働く春子さんから連絡で11時半に会えないかとのこと。週末からやりとりしていたし、8月のガイドの仕事を2件もらった会社である。いささか急だったが会うことになった。

わさわさとスーパーで買い物をして(安売りは13日だから本当に必要なものだけ)化粧をして出発。行くとクロアチア人のアレクサンドラも一緒だった。アレクサンドラはオープンで全く人に緊張感を与えない。春子さんも物静かな感じだけど、人に緊張感を与えない方で話も弾んだ。

もちろん私が何をしているかというところから、どんな仕事までやっているのかということを話したり、観光地の費用がすごく上がっているということがすごく気になった。特に大観光地のプリトヴィッツェ国立自然公園はハイシーズン6月から8月はなんと45€まで値上げするそう!

ブレッドでもどこかいいレストランはないかと聞かれ、その理由は各レストランが高いから(笑)またクロアチアのレストランでは団体客お断りということも出てきたらしい。個人でくるお客様の方がお金を落としてくれるからだそうだ。本当に世知辛い世の中である。日本は円安になるのに一体どうなっていくのかと心配。あまりにも価値のバランスが取れないのではないだろうか。

個人としてはさりげなくリュブリャナもプログラムに入れて欲しいなとお願いした。多くのグループはリュブリャなをすっ飛ばすのだが、ブレッドやポストイナではスロベニア土産は買えない!またリュブリャナは1番便利だしある意味洗練された街であるし、活気も1番ある場所なので写真も綺麗に撮れるし、買い物も楽しめるはず。なので今後はどんどんリュブリャナに来て欲しいと頼んだ。

色々な文化の違いも話せたりして、楽しいミーティングとなった。

さっさと帰ってランチ。でも残りの葉物野菜を食べるだけ。コーヒーを飲んでとある旅行会社の選考プロセスについてメールを書く。

友人が働いている会社とは別の会社でスロベニアで最大手と言える。聞こえがいいが、そういう会社こそ様々な決定が遅いものだ。様々なポジションを応募しているが、まず締め切りが書かれていないし、選考プロセスも全然決まっていない。萎えるし。とりあえずメールを書いた。

汚い床に掃除機をかけ、心を落ち着かす。そしてアドリア海の本を読む。30分しか時間がないが意外とこれストレス発散になる。読書って本当に時間がないとできないと思う人もいるけど、そうなんですけど、文字を追って心を頭の中で色々想像を膨らますとまさに色々な心配事やストレスが飛んでいく気がします。

私は早く読みたいがために読むのが遅いのがストレスになったりもするのですが、でも毎日でもいいから少しずつ読んでいけばいつかは読み終わるし、内容も心に残るはず。今読んでいるアドリア海の本は、まさに著者がアドリア海岸街を旅し、豊富な歴史知識をつなげていく。ありえないことにスロベニアも入っている。しっかり読みたい!

お迎えの時間。リージング検査のためいつも私が乗っているヒュンダイではなくフォルクスワーゲンでいく。以前は逆だったが私は運転が上手じゃないし、車を交換するのは好きではない。フォルクスワーゲンの方がいい車だが、10年以上乗っていてスクリーンがないし駐車がしんどい。ここは車の値段も上がって容易に買い替えできなくなった。

給料も上がるし、物価も上がる。イタリアよりはおそらく月収はそれに応じて上がっているのがスロベニアだと思う。

雨の中迎えにいく。息子ちゃんは教室のドアの窓から顔を出し、待っていてくれた。比較的お利口に車に乗り込む。家に着いてからもお利口で絵の具で絵を描いた。しかし速攻で飽きて追いかけっこ。

そうこうしてるうちに主人帰宅。日曜日の残りのスペアリブをみんなで食べた。なぜか息子ちゃんもお利口だし、私も素直に就活中のストレスを発散できた。私があまりにも感情豊かに喋るもんだから、息子ちゃんはしょっちゅう私たちが喧嘩しているのではないかと疑い、「ストップ」「ママ、ママ」と止めに入る。

アニメに走ることもなく、追いかけっこやおもちゃで遊ぶ。なぜかとーっても幸せな瞬間だった。毎日こういうこともあるけど、この日はとても幸せな気分だだった。

そのあとホームセンターにも行った。龍のぬいぐるみが好きで、私が手に被せて人形劇みたいなことをやるのにハマり出し、店内でもそれをやらされる。色々なものを見つけて、龍にこれは何?とかトカゲの置物を見せて驚かせようとしている。

実際私が動かしているのに、何がそこまで人形劇って子供を惹きつけるのかと思ったのだが、多分人形が動く姿を見て、色々想像しているんだろうなと今になって思った。空想で食べ物を食べさせたり、遊ばせたり、お話しさせたりすることで、その人形が自分のバディーとなる感じなのだろうか。車の中でも私は手にぬいぐるみをはめて、息子はせっせとドラゴンちゃんにお肉を食べさせていた。とても微笑ましかった。

いつかほしい外用のベンチ

帰宅後はみんなで遊ぶ。一切テレビをつけないでなんと息子ちゃんは日本語の絵本2冊を読みました!ありえないことです。みんなで洗濯物を畳んだり、お菓子を食べたり、ビールもない、友達もいない、本当に家族だけで楽しかった。

ガザの戦争に、ロシアとウクライナ戦争、ナワリヌイさんの死、日本の円安にオスカーに、世界は本当に違いだらけ。その中で私は日本やアメリカレベルで言ったら貧困層近くになる経済レベル(主人は違います)かもしれないけど、それでもこんなに幸せって思える時があるなんて。完璧じゃないけど、絶対今の状況に感謝しないといけないと思うのでありました。


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