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本要約#4:人生の勝算

「人生の勝算」という本を読みました。著者の前田裕二さんはベストセラーの「メモの魔力」で有名ですが、この本はその生い立ちやSHOWROOMを立ち上げするまでのお話など含め、仕事に対する哲学のお話です。
私はこの本をマーケティングや戦略的な観点で学べる部分があると思ったので、私なりの感想を書いておきます!

①仮説検証をして顧客のニーズを探る!

前田さんは8歳の頃に両親をなくし、兄と一緒に親戚に引き取られました。そこからギターを片手にお金を稼いだのですが、そのやり方がすごいです。例えば、多くの曲を弾く中で、既知の曲の方が立ち止まってくれやすいことに気づいた前田さんは、オリジナル曲よりもカバー曲を演奏して多くのお客様に立ち止まってもらえるようになります。また、「富裕層のいる地区の方がお金を出してくれやすいのでは」と仮説を立てた前田さんは、葛飾区から白金に移動して、実際に弾き語りで稼げるようになってきます。このように様々な仮説検証の上、行動に移してきました。
以前、知り合いのマーケティング・コンサルタントの方が言ってましたが、「マーケティングを考えるなら魚がいるところに網を投げるべき」ということを言っていて、「なるほどな!」と思いました。方法が間違っていると、どれだけ時間をかけて努力しても効果は上がらないです。試行錯誤で顧客のニーズを探り、ニーズを把握できたらそれにマッチする戦略を立てると効果が高いです。
また、稼がないといけない状況だったから頑張れたというのもあるかもですが、この発想を8歳が持てているのがすごいことだと思います。

②ストーリーに価値を持たせてファンを獲得する!

前田さんの幼少期の弾き語り時代には、立ち止まってくれる人のコミュニケーションを大切にしたそうです。ある日、とある女性から白いパラソルという曲のリクエストを受けます。その際に前田さんは「今日は歌えません。ただ来週のこの時間にもう一度きてほしい」と伝え、翌週にきてもらう約束をしました。そして一週間練習をして、1週間後にその女性の前でリクエスト曲を歌ったそうです。女性は、「自分のために一週間練習してくれた」というストーリーができ、1万円をくれたそうです。そしてその後も何度か来てくれるようになり、前田さんのファンになったそうです。
これもファンの作り方という点では学ぶことがあります。よくファンとの絆を高めるためにストーリー性が重要になるという話を聞きます。ファンの心を動かすために何ができるか考えるのもマーケティングにとって重要だと思いました。

③人生のコンパスを持つ!

自分のモチベーションを上げられるものを持つことも重要です。これは人によって違うとは思います。家族が大切な人もいれば、仕事に一生懸命な人もいるし、休みの日に趣味の時間を大切にする人もいます。
私の場合は、仕事は一時期ものすごく頑張りすぎて体を壊した経験があるので、仕事とは適度な距離を保ちつつ、休みの日に自由な時間を過ごすことに幸せを感じます。とはいえ、自由の為にはお金も稼ぐことが重要なので、稼げる力を身に着けるためにお勉強したり、普段会わない人に会ったりして刺激もらってます。
人生のコンパスが決まっていると、「選択と集中」ができます。私はどうせなら自分の好きなことだけをやって生きていたいと思うので、好きなことに対しては一生懸命にやります。反対に、自分が重要視していないものについては時間をかけすぎないようにするなど、メリハリつけることが大切だと思います。すべてを頑張るなんてできないと思うので、自分が何に対してなら頑張れるのかを知るためにも、価値観の言語化はしておきたいものです。

結論:結局、何を学んだのか?

前田さんの8歳の時のギター弾き語り時代の原体験が今のビジネスの基になっているそうです。小さい頃に境遇や環境によって理不尽を味わったという経験から、努力すれば誰でも成功できる世界にしたいと思ったそうです。その思いから、誰でも活躍できるプラットフォームを創りたいと思い、showroomを立ち上げたそうです。showroom見たことないので今度覗いてみようかな、、と興味がわきました。
この本から明日から自分に何ができるかというのを考えましたが、一言でいうと「戦略的に生きる」ということかと思います。具体的には、日頃から仮説検証をしてPDCAサイクルを回す、自分で立てた戦略に対して自分のリソース(=時間)を投下するようにする、ということをやっていきたいと思います。
気づきも多くモチベーションが上がるのでお勧めの一冊です。

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