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本要約#3:「ホットケーキの神さまたち」に学ぶビジネスで成功する10のヒント

今回は、「『ホットケーキの神さまたち』に学ぶビジネスで成功する10のヒント」を要約したいと思います。

この本は前半はホットケーキの美味しいお店の紹介、
後半は有名ホットケーキ店がどのような戦略で生き残ってきたかを
ビジネスモデルの視点で解説している本です。

著者がコンサルタント×甘いもの好きということで、
「自分と属性が似ているな、、」と感じて読んでみました😊
自分に刺さった3つの内容と、実際に行ったお店について紹介します。

①弱みを強みに変換して売る!

ホットケーキ店に限らないですが、有名店ともなると行列が出来ていて、すぐに入れなかったりするものです。私は美味しいものためなら待ちたいほうなので、全然待てるのですが、人によっては「並んでまで食べたくない」という方もいると思います。

ただ「美味しいホットケーキ」よりも「行列ができるほど美味しいホットケーキ」の方が行ってみたくなるように、並んでも食べるというのは「美味しい」の価値を上げてくれます。そう考えると行列ができるというのは一種の宣伝効果かと思うので、強くアピールしていったほうがいいです。他にも「駅から遠い」も「隠れ家的なお店」の感じを演出できたりするかもしれません。

日本語には「よく言えば○○、悪く言えば××」という文法があるように、捉え方によって評価が変わると思います。物は言いようというか、一見マイナスに見えることをうまくマーケティングに活用していく方法を探していくのがよいのではないでしょうか。

②差別化は圧倒的でないと意味がない!

ホットケーキとは甘みを抑えたケーキにバターとメイプルシロップをかけただけの単純な料理です。家でも簡単に作れてしまうので、飲食店は「出かけても食べたい」と思わせるわかりやすい価値を創る必要があります。そこで「圧倒的に美味しい」とか「圧倒的に美しい」とかわかりやすい価値で差別化をしていくことが大切です。

例えば、東京都湯島にあるみじんこは思わず写真にとりたくないような美しく綺麗なホットケーキです。また、浅草のミモザというお店では「5段ホットケーキ」というインスタ映えするホットケーキを始めて客数が増えたそうです。

特に「圧倒的に美しい」というのはSNSも発達した世の中では、写真をアップするだけで世界中の人と共有できるのでわかりやすい価値だと思います。もちろん「圧倒的に美味しい」も差別化の要因になるのですが、これは発信する側に味を正確に伝えられる語彙力が必要であり、誰でもできるものではないので難しいのでは、と思います。。(私もチャレンジしてみましたが、うまくいかず。。グルメレポーターってすごいなって思いました。。)

そのため、小規模の飲食店はまずは見た目から変えていくという方法が、短期間で他のお店と差別化には良いのではないでしょうか。

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③小規模店は尖ることが重要

ビジネスには大きく分けて2種類の方向性があり、「広げる」と「深める」があります。大きな会社であれば、商品ラインナップを増やしていく「広げる」戦略をとることができるが、小規模のお店はラインナップを増やせるほど経営資源(ヒト、モノ、情報、金)がないので、既存の商品を強化する「深める」戦略が効果的。その際に、深めるだけでなく、自社の強みやノウハウを活用して「尖る」ことが重要だと思います。

このことは、中小企業診断士2次試験を作問している岩崎邦彦先生も言っており、著書「引き算する勇気」の中で、品ぞろえを絞る、ターゲットを絞ることの重要性を話しております。小規模のお店には小規模のお店なりの戦い方があるのだと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?
この本は診断士の勉強をしてきた自分にとっては知っている部分も正直ありましたが、ホットケーキを題材にして、難しい話を難しい言葉を使わずに、かみくだいて説明しているので読みやすいです。
普段何気なく食べているものも見方を変えることで気づきがあるものだということも教えてくれる本でした。

番外編:実際にホットケーキを食べに行ってみた!

私が過去に行ったことのあるお店を紹介しておきます。お勧めのお店ばかりなので近くに寄ったら行ってみてください。


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