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佐藤正午さん「ファンならではのネタ」を私に語らせてください

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#鳩の撃退法

映画「鳩の撃退法」本通り裏を歩いてみる

ネタバレ可の本通裏サイトの謎ときに参加してしました。 考察① 津田伸が書いた小説はどこまで本当だと考えるか#その質問は受け付けないまず、全てをフィクションと仮定して、その中で「これだけは本当だろう」というところをピックアップしてみました。 *この町に幸地秀吉という本好きの男がいて、ときどきドーナッツショップで見かける。 *この町の本通り裏に「倉田健次郎」という男がいて、会ったことはないけれど、裏社会をとりしきっているらしい。 それだけ?  いやいや、それだけなら「書いち

映画「鳩の撃退法」にまだ翻弄されている

パンフレットを読みながら時系列を整理しているのだが、まだ翻弄されている。 小説は何度も読んでいる(連載も含めて)。 なのに、まだ、微妙な違いや仕掛けに翻弄されている。 読み解きたい気持ちと、いつまでも翻弄されていたい気持ちが入り混じる心地よい時間。 ああ、こんなふうに作品についていつまでも考える時間って本当に幸せですね。 それではおいおいネタバレしながら、この映画について紐解いていきたいと思います。 ネタバレ1:ピーターパンの本の行方についてそれでは、まずは「ピーターパ

映画「鳩の撃退法」を見てきました!佐藤正午さん。ファンならではのネタをわたしに語らせてください6

好きな作品が映画化されるときの気持ちって、みなさんはどんな感じですか? 「おもしろかったらお得だろうけれど、おもしろくなかったら、ひどくがっかりするにちがいない。だから、最初から期待はしない」。 わたしはそんな感じです。 「こんなものが映画になるのか?」と思われるほど難解な時系列の「鳩の撃退法」。 映画にできるわけがない。 できたとしても期待通りなわけがない。 などと言い聞かせ、自分の期待感に自分でブレーキをかけながら、今日までの日々を過ごしてきました。 たまたま今日は仕

佐藤正午さん「ファンならではのネタ」を私に語らせてください:その4「驚愕!鳩の撃退法が映画化されたってよ」

「鳩の撃退法」が映画化された! え? あんな複雑な小説がどうやって映画になるの? というのが正直な感想。 しかし、わたしの正直な感想なんてすっ飛ばして、公式ツイッターがあれよあれよと更新されている。Time flies like an arrow! 「鳩の撃退法」は2014年11月より小学館より出版された上下巻の長編小説である。 もともとは小学館の「きらら」で連載されていたものだが、毎月読んでも複雑でわからない。 そしてやっと出版されて一気読みしたが、やはり時系列と「現実