戦前のドレスデンのバーチャルツアを続けることにしよう。 下の写真は、聖母教会。 この南側にNeumarkt(新市場)というマーケットがあった。下の写真を見ると、露天が出ていて、賑やかな場所になっているのが分かる。 この写真は大分前のものだ(人々の服装から見ると、写真ではなく絵なの…
ドレスデンは、旧東ドイツ地区のチェコ国境に近いところにある、かつてのザクセン王国の都。「エルベのフィレンツェ」と言われた美しい街だった。 しかし、第2次大戦の爆撃で徹底的に破壊され、瓦礫の山になった。 その後再建されたが、再建期に社会主義国家だったこともあり、戦前の栄華とはほ…
「ケーニッヒスベルクの空想散歩を続ける」では、城の北側を歩いた。今度は、城からKant 通りを南に向かって歩いて見よう(上の写真に写っている地区を中心に歩く)。 下の写真にあるKraemer橋 を歩いてPregel 川を 渡る。背景には、城の時計台が見える。 Kneiphofという島に出る。これは、Pre…
街の中心的な部分の様子が掴めると、あとは地名を検索すれば、そこの写真をウエブで得られる。ケーニヒスベルクは、かなり写真が豊富だ。だから、自由自在にバーチャルツアをできる。もう少し歩き回ってみよう。 まずはParadeplatz。これは城の北500メートルぐらいのところにあるほぼ長方形の庭。…
バーチャルツアの醍醐味は、何枚もの写真を見ているうちに、次第にイメージが組み合わされてきて、街の姿が浮かび上がることだ。 ある段階で、いくつもの写真が整合的に、矛盾なく組み上がる。この瞬間は快感だ。一度経験すると、中毒になるだろう。 実際の場所を知っている場合には、この快感…
「かつてケーニッヒスベルクという美しい街があった」で述べたように、プロイセンの都ケーニヒスベルクは、いまは存在しない。 その跡地は、醜悪な建築物が居座るロシアの飛び地カリーニングラードになってしまった。そこがどういう場所かは、グーグルストリートビューで簡単に確かめることがで…
かつてケーニッヒスベルクという美しい街がプロイセンにあった。 しかし、この街は第2次大戦の激戦で地上から抹殺され、醜悪な建物があるロシアの飛び地になってしまった。だから、いまそこを訪ねるには、空間を超えるだけでなく、時間をも超えるバーチャルツアーが必要だ。 2001年にドイツのグ…
「アレクサンドル・ネフスキイ」は、セルゲイ・エイゼンシュテインの1938年の作品。 後で述べるように、これはクルスク戦車戦(1943年)の予言になっていた。この事実は、これまで指摘されていなかったことだと思う。 12世紀から、「北の十字軍」と呼ばれるリヴォニア騎士団、ドイツ騎士団などが…
「戦艦ポチョムキン」(1925年)は、ソ連の映画監督セルゲイ・エイゼンシュテインによる、映画史上、空前絶後の作品 。 空前であるのは当然だが、ある意味で絶後でもあると、私は考えている。 私は、大学生のとき(1962年か63年頃)に、東大駒場祭で見た。「ポチョムキン上映促進会」というの…
スターリングラード(現在はヴォルゴグラード)は、ボルガ川に面した工業都市。 1942年6月、ドイツ南方軍集団は、猛烈な砲爆撃とともに、西側から市街地に突入した。 これに対してソ連第62軍は頑強に抵抗。市街地南部で、史上かつてない大激戦が展開された。 この戦闘を描いた映画はいくつもあ…