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私が怒った瞬間、のはなし。小さないのち…


昨日の公演終わり。
帰ってきたのは、夜中の3時。

帰り、自転車で夜中のシャーロンの運河沿いを駆け抜けるのは、1日の中で1番気持ちの良い瞬間かもしれない。
(え、これ、地元の夙川とかでもやってたやん)


今はカンパニーの人全員で、同じ家に滞在していて、終わる時間も同じなはずだけど、そのあと喋る人やら、早く帰る人やら、色々いるので、帰ってくる時間はまちまち。

私は1番最初に家に帰ってきた。

自転車を中庭にとめようとすると…

え!!!!

赤ちゃん鳥が、落ちてる????

ジーッとして、私が自転車を立てかけようとした木の根元にら赤ちゃんの鳥がいる。

やばい。
あと数センチ、あと数秒気づくの遅かったら、ひいてたかもしれない。

よかった。
巣から落ちてしまったのかな、、、?


あんまりにもスヤスヤ動かないので、

そして、真っ暗で見えにくいので、

他の人が自転車で踏まないように、全員が帰ってくるまで、私は、その子の見守りをすることにした。

ずーっと見てると、

時々目を開けたり閉じたり、

どくっ、どくっ、と、くるっと丸まった体全体が動いたりする。

生きてる。

なんか美しい。。。



そして、次々とみんなが帰ってくる…。


ー見て、小鳥がいるよ。ー


みんなに言う私。笑


で、Kちゃんが帰ってくる。

伝わる言語がなくて、とりあえず
ちょっと待ってーーー!
と必死でジェスチャーで伝えるわたし。

ちょっと待って!
自転車そっちにとめて!
ちょっと待って!
静かにお願い!
ちょっと待って!

ジェスチャーと、ひそひそ声のフランス語で言う。
だけど彼女は、フランス語がわからない。


ーわたしそこにとめるの!ー
と言って、無理やり自転車を突っ込んできちゃった、、、

私は慌てて、とっさに、


ーノーーーーーン!!!!!!!!ー



と声を出していた、、、

今日の最後のエネルギーをしぼって、全身で彼女の自転車をとめた。

私めちゃくちゃ怒ってた。



そのあと、なんかおかしかったみたいで、
ゲラゲラしてる。笑笑笑

夜中の変なテンションだよんね。

いや、私が変なのか、笑


ーーー


小さな命。

わたしたち、今を生きる人間も

木から落ちた小鳥みたいで

空か、巣にいるはずなのに

なにかどこか巣から落っこちてしまったみたいで、

飛ぶことも忘れてしまったみたいで


だけど落ちた先のそのかたいコンクリートの上で

小さく美しく花を咲かせて

命燃やしてる。


。。。


そして今朝。

羽だけ残して
いなくなっていた。

空に戻ったのかな。

かよわくなっていた、小鳥さんの魂が、無事に、巣にたどり着きますように…


わたしたちも

自然に身を置ける場所で

自分の巣を見つけて

生きれたらいいなぁ……

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