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徳島1区、後藤田ブランドなき旧民主地盤は誰に流れる?


①徳島1区のエリア

  • 徳島市(人口約24.5万人)

  • 小松島市(人口約3.4万人)

  • 阿南市(人口約6.6万人)

  • 勝浦郡(人口約0.5万人)

  • 名東郡(人口約0.19万人)

  • 名西郡(人口約2.8万人)

  • 那賀郡(人口約0.65万人)

  • 海部郡(人口約1.6万人)

②後藤田ブランドなき1区、受け皿はいかに?

かつて徳島1区は旧民主党の仙谷 由人元官房長官の地盤でした。

いわゆる野党系の地盤です。

そして民主党系が6選後、民主党政権誕生し
のちに下野以降は、自民党の福山氏、そして
後藤田正晴氏が当選されました。

2021年の選挙では自民党の現職である後藤田正晴と当時野党系無所属の
元職である仁木 博文が戦い、仁木氏が当選されました。

【元職】無所属・仁木 博文(55) 99,474票 当選
【前職】自民党・後藤田正純(52) 77,398票 比例復活

さらに後藤田正晴氏が比例復活で当選後、
徳島知事選
に立候補され当選し知事に就任。

自民党の新支部長には仁木 博文氏が選ばれました。

要するに後藤田氏が持つ自民党票を今回の選挙で
仁木氏がそのまま受け継げるか?

もしくは前回の選挙で仁木氏が支持した野党系の票が、
どれほど離れて今回擁立された野党系票に入るかが
この選挙の焦点となるでしょう。

③前回の徳島1区の比例投票先


【比例区の投票先】
徳島市
自民:36,693
立憲:14,888
維新:21,450
公明:14,013
共産:8,686
国民:4,379

小松島市
自民:6,138
立憲:2,406
維新:3,247
公明:2,617
共産:1,295
国民:649

阿南市
自民:12,523

立憲:5,063
維新:6,177
公明:4,820
共産:2,305
国民:1,341

徳島1区のうち上位3区の比例票を見てみますと、
徳島市では維新が、小松島市と阿南市は
立憲と国民合わせて連合の票が強そうです。

ただいずれも自民党の方が圧倒していることから、
今回の徳島1区の選挙戦では
保守票をどうものにするかが肝心でしょう。

徳島知事選から見る1区の票の流れ

続いては徳島知事選の動向です。

徳島知事選では現職の知事と、自民党の衆議院議員、自民党の参議院議員の
保守分裂の中で行われた知事選です。

結果としては、徳島市を含む県内の都市部では
後藤田氏が圧勝しました。

一方で町や村の一部では
現職の知事の方が強かったりするなど、
今回の選挙戦では後藤田知事の支持が
1区だと焦点になりそうです。

注目の野党候補とは?

一方で今回の選挙において注目の野党候補が2名おります。

一人は三木武夫元総理大臣の孫の高橋永氏です。

高橋氏は立憲民主党の候補として擁立されました。

なお一部報道によると今回の高橋氏の擁立は世襲批判もありますが、
祖父は80年代の元総理であり、母は参議院議員を1期勤めていましたが、
2004年に政界引退し、約20年間の間、三木家は途絶えました。

高橋氏は広告代理店勤務の48歳で、今回の選挙では徳島県の保守票をどう
獲得できるのが鍵でしょう。

もう一人は維新の会の比例現職、吉田知代氏です。

吉田氏は丹波篠山市議会議員を2期務めた後に、
一昨年の衆議院議員選挙で初当選を果たします。

前回の総選挙では20,065票でしたが、次の総選挙では自民・立憲候補
に比べ、どれほど票を上積みできるかが課題でしょう。

他にも共産党の久保孝之氏が擁立され、
4党の候補者がそれぞれ争うことになります。


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