見出し画像

香川1区 立憲前政調会長、元デジタル大臣から議席守れるか? 映画化されるほど名選挙なのってマジ? #99【選挙解説】


①香川1区のエリア

  • 高松市(平成の大合併前の高松市域)

    • 本庁管内

    • 仏生山・勝賀の各総合センター管内

    • 山田支所管内

    • 木太・古高松・屋島・前田・川添・川岡・円座・檀紙・女木・男木の各出張所管内

  • 小豆郡

  • 香川郡

②映画化した選挙区、香川1区とは?

香川1区は長年、与党と野党の現職が競合している選挙区です。
まず与党自民党の候補としては現在の広報本部長であり、初代デジタル大臣の平井卓也衆議院議員です。
対する野党、立憲民主党の候補としては前政調会長の小川 淳也衆議院議員です。
今回の10増10減を除き、これほど与野党の大物同士がぶつかる選挙戦はなかなかないでしょう。
特に自民党の平井氏は政策においてデジタル通であり、祖父は地元ラジオや地元新聞の創設者、父は元参議院議員といったことから、メディアを熟知していることもまた挙げられます。
事実、平井氏は1区という自民党にとっては風を受けやすい選挙区でも2009年の政権交代や2021年のコロナの逆風以外で当選していました。
このことは平井卓也氏が1区でも存在感を発揮していたとも受け取れます。
対するは立憲民主党の小川淳也政調会長は国家公務員出身の政治家で当時は自治省の沖縄県庁働いていました。
その後、国家公務員として転々とし、2000年代初頭に高校の同級生で菅直人の番記者を務めてた方と出会い、民主党の候補として香川1区に出馬します。当初は落選も2005年の選挙で比例復活による初当選で国政入り、以後6度にわたって平井vs小川の構図が続いています。

③候補者紹介(予想される顔ぶれ)

ここで候補者を紹介いたします。なお選挙制度において公平性を記すために現職・新人・名前と年齢、所属政党を記します。
立憲【現職】小川淳也候補(52歳) [6期]
自民【現職】平井卓也候補(65歳)[8期]
維新【新人】町川順子候補(64歳)

④映画化の影響も・・・

まず「香川1区」のドキュメンタリー映画で異例の35000人の人気を誇ったことが小川氏の追い風になったことは否定できません。
事実、小川氏を主人公にしたドキュメンタリーであることも挙げられます。
現に平井氏にとっては70,827票と8-9万票台取って小選挙区で当選していた時期とは異なり、小川氏の浸透力が確実に高まっているといえるのです。また小川氏が立憲民主党の前政調会長であったことから、自民党政権に不満のある野党票が小川氏に集中し、維新候補への分散がどれほどあるかが焦点です。
対する平井氏にとっても2014年以前は2009年を除き、圧倒的な得票率で議席を守り続けるも、2017年の選挙では約2000票差まで追い詰められ、小川氏を引き離すためにも票数の積み上げができるかが期待です。
維新の会は女性候補で秘書や銀行員のキャリアがある町川純子氏を前回に続き擁立し、票の上積みができるかが問われます。
総裁派閥の一員であり、自民党の1人として安倍政権時に打ち出したデジタル田園都市国家構想の政策提言は、現在の岸田総理にとっては自民党総裁選時に打ち出した骨格の1つの生みの親であることもあるので、お二人の戦いに注目です。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?