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大阪5区 公明のホープvs維新の旧民主党の政務官 #77【選挙解説】


①大阪5区のエリア

  • 大阪市

    • 此花区

    • 西淀川区

    • 淀川区

    • 東淀川区

②当選4回、元総務政務官の國重氏の地盤

大阪5区には新大阪駅やユニバがあります。
そして公明党の選挙区です。公明の現職は当選4回の國重 徹衆議院議員で元プロボクサーの弟がいます。
國重氏は弁護士で2012年の衆議院選挙で初当選を果たしました。
その後、政治家として脳脊髄液減少症の治療の保険適用の活動に貢献したり、党内の夫婦別姓制度の議論やネット上の誹謗中傷対策にも務めた方です。
しかし今回、維新の会が対抗馬を擁立したことで、國重氏には厳しい戦いになる可能性が高いでしょう。
今、公明党内では候補者の比例重複を検討している一方で、維新は大阪府内の候補者を比例重複させない方針といった方向に進んでいます。

③候補者紹介(予想される顔ぶれ)

ここで候補者を紹介いたします。なお選挙制度において公平性を記すために現職・新人・名前と年齢、所属政党を記します。

公明【現職】国重 徹候補(48歳) [4期]
共産【現職】宮本 岳志候補(63歳)[5期][参1期]
れいわ【現職】大石 晃子候補(46歳) [参2期]
維新【新人】梅村 聡候補(48歳)
参政【新人】西川 なつみ候補(29歳)

④維新vs公明の第二ラウンドへ

共産の宮本氏は比例名簿に登録しない方針ですので、小選挙区で勝てなければ国政の切符を失います。またれいわや参政党に関しては小選挙区よりも比例区での議席増が問われるでしょう。
注目は維新の会の梅村聡氏ですね。梅村氏は参議院議員の2期目で、2007年に民主党で初当選後、野田内閣の厚生労働大臣政務官を務めました。しかし次の国政選挙で落選し、2019年には維新の会の候補として出馬し、参議院比例区での当選を果たします。
そして今回の支部長選任の前に藤田暁市議との党員票の選挙で当選し、見事に支部長の座を勝ち取りました。
ただ維新はここ数年で国政選挙で勝利し、統一地方選挙でも圧倒的な躍進や大阪以外の首長選挙をものにしたものの、近年は万博の建設費問題などで勢いを失速させる要因が生まれてしまいました。ここをどう改善し、与党を倒せるかが注目です。
一方で公明党にとっても支持母体だけでなく、自民党や無党派層へ浸透させ、前回の10万票にどれだけ近づけるかが問われます。
公明党候補は自民から推薦をもらえ、野党候補は複数出馬しているものの、大阪では維新が与党で自民・公明は野党です。
公明党は一定程度、維新の政策に協力し選挙協力や政策協力をしてきましたが、維新の会が大阪市議会で単独過半数を得て、「大阪都構想」においても公明党に協力を求める必要性は減りなくなりました。
そのため今回の選挙では公明党はアウェーであり、國重氏が議席を守れるかが問われます。
また維新の会の梅村氏を含む大阪の維新候補者が全勝すれば、与党は関西で全滅の危機です。
だからこそ今回の選挙戦は注目なのです。






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