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【ライターへの道】私はここから #1

はじめまして。

まだ何もできない私ですが、
これから、ライターを目指してから実際になるまでの道のりを記録していきたいと思います。

もし本当になれたのなら、その道のりを自分自身で振り返れるように。
そして、自分の経験が誰かの挑戦するきっかけになれたらという想いを込めて。
少しずつですが、ここに残したいと思います。


母のように働く人を増やしたい

私はどんな仕事がしたいのだろうと悩んでいた就職活動のとき、母が突然仕事を辞めた。
介護をしながら家事を全てやってくれていた母は、誰かのために何かをしているか、寝ているかのどちらかのような生活だったと思う。
だから仕事を辞めたと聞いたとき、正直ほっとしたのを覚えている。

そこから、母は何故かフリーランスとして働き始めた。
それもまた介護とは全く関係のないことで。
母は、時間を自由に使って、やりたいと思うものをやりたいようにやるようになった。
介護をしているときは、仕事の話をほとんど聞いたことがなかったが、その日出会った人や起こった出来事を毎日子供のように話してくれた。
それはそれは楽しそうに、驚くほどに幸せそうに。

ちょうど就活の時期で、「働く」ということを考えていたタイミングだったのもあって、この母の変わりようにはかなり影響を受けた。
母の幸せオーラは私だけではなく、家族や親戚、周りの友人にも影響を与えているのだと思う。
母の周りには自然と母のような人が集まっていくのを感じた。
そんな母の姿を見ていて「頑張らなくてもいいんだ」ということを教えてもらった。

頑張って誰かに何かを届けなくてもいい。
頑張ってすごいことを成し遂げなくてもいい。
ただ純粋に、自分が楽しいと思うことをただ、楽しめばいい。

直接聞いたわけではないが、こんなことを言ってもらっている気がした。
昔から人に認めてもらうことばかりを意識して、自分のやりたいことよりも、「誰かが期待してくれていること」を一生懸命にやっていた自分にとって、すごく楽になれる気づきだった。
単純だけど、母のように働く人、母のように生きる人が増えれば、世の中はもっと素敵になると思った。

仕事への違和感

「母みたいに働く人を増やしたい」というのが私の就活の軸になった。
新卒で入社した会社は、お客様のありたい姿を一緒に考えて、それを叶えるためのスキルアップを支援する会社だった。
でも実際働いてみて思ったのは、「生きるために働く人が多い」ということ。
当たり前と言われればそうなのかもしれない。
「安定しているから公務員を受けます」という人の生き方も、「とりあえず趣味に費やせるお金が稼げればどこでもいいです」という人の生き方も否定するつもりは全くない。
でも、母のように生きる人を見てしまうと、私はどうしても母のように、やりたいことがあって、それを仕事にできる人に魅力を感じてしまう。
だから、公務員試験に受かるためにエピソードを膨らませて書いた自己PRを添削するのも、とりあえず就職できるようにとPC講座を勧めるのもすごく違和感があった。

それに、気づけば自分自身が1番理想とする働き方から遠ざかっていた。
帰宅するのはいつも23時過ぎで、休みの日は昼まで寝ていて、家族を心配されてばかりいて。
楽しんで働いている姿で周りを幸せにしている母とは大違い。
「頑張らなくてもいい」と学んだはずなのに、「頑張らなければ認められない」「頑張らなければ成果が出ない」といつの間にか、変わりたいと思っていた自分から全く変われていなかった。

「書くこと」が好きな自分

今の仕事をずっとは続けられないなと思い始めてから、自分自身がまず母のように働くためには?と隙あれば常に考えていた。
そんなある日、社内である賞を受賞した。
印象に残っているお客様とのエピソードをまとめたレポートを評価される賞だった。
業績があまり良くなかった私は、狙うならこの賞だと何故か思っていた。
忙しい業務の中で、レポートを書くことは先輩たちにとってはかなり憂鬱だったらしいが、私は自然と苦にならなかった。
自信を持って提出したレポートの結果は全社で3位。
これまで文章を書くことに対して自信があったわけではなかったが、「やっぱり賞を獲れた」と思う自分もいた。
そして、この時期にちょうど原田マハさんの『本日は、お日柄も良く』という作品を読んでいて、スピーチライターとして登場する人物の言葉にすごく感動した。
そこから、自分や相手の気持ちを文章にして届ける仕事がしてみたいと思うようになった。
なんとなくインスピレーションでライターの仕事に興味を持ったが、恐らく昔から文章を書くことは好きだったのだと思う。
昔から人見知りで、友達を作るのもあまり得意ではなくて、親や友人に気持ちを伝えるときはいつも手紙を書いていたのを覚えている。
小学生の頃、周りの友人が交換ノートに好きな人の話を書いて盛り上がっている中、詩の交換ノートをしていたこともあった(笑)

私にとって自分を1番表現できるのが恐らく「書くこと」なんだと思う。

こんなライターになりたい

ライターになりたいと思うようになってから、どんな内容を書きたいんだろうと、次はそんなことで頭をいっぱいにしていた。
でもどれだけ考えても、やっぱり私は人の「働き方」と「生き方」に興味がある。
母のように働く人を増やしたいという気持ちも変わっていない。

ライターになりたいと思うようになる前に、『日本仕事百貨』という求人サイトの存在を知った。
そのサイトを見たときに、母みたいに働く人たちが集まっている求人サイトだとすごくワクワクしたのを覚えている。
そんな人たちとたくさん出会えるって、なんて幸せなことだろうと思ったし、率直にここで働きたいと、そう思った。
でも、その時はまだ転職を考えていなかったし、「この会社に入りたい」というので転職するのはなんとなく安直に感じた。
だから、その気持ちを心の片隅においておいた。

でもライターになりたいと思うようになって、再び『日本仕事百貨』の存在を思い出した。
色んな働き方や生き方をする方々に出会って、その方たちの思いを言葉にする。
とても素敵な仕事だと改めて思った。
『日本仕事百貨』に就職できたらいいなと思うけど、もしそれが叶わなかったとしても、私は色んな人を取材する、取材ライターになりたいと思った。
自分が母の生き方を見て「こんな生き方もいいんだ」って思えたように、自分の記事を見てくれた誰かが、同じように「こんな生き方もいいんだ」って思えて、その人の人生の選択肢が一つ、増やせたらいいなって思う。

私はこんな気持ちの変化を経て、今の会社を今月末(1月末)に退職することを決めた。
経験も人脈もなくて不安なことだらけだけど、とりあえずやってみる。
今はまだ、これからの自分が楽しみで仕方ない。

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