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余命宣告されている方はご遠慮ください?アラフィフアイドルオーディション参加の条件。

ネットのニュースを見ていて、ある記事が目に留まりました。

アラフィフアイドルグループが新メンバーを募集中」というもの。

記事によると「ざっくりとした応募の用件」(要件のこと?)は、

・年齢がアラウンドフィフティであること(自称でOK)
・性別が女性であること(見た目のみでもOK)
・現在、健康であること。余命宣告されていない方のみ
・現時点で不倫をしていない方(加入後も恋愛は自遊)

だそう。別に応募しようと思ったわけではないのですが(笑)、「健康であること。余命宣告されていない方のみ」という記述を見て、ギョッとしました。

健康であること」が応募の条件なのは理解できます。どんな活動にしても、心身ともに健康であることは大切ですからね。もちろん、病気を患っていても色々できることはありますが、プロスポーツや芸能活動においては特に「体力」や「健康」は重要ですものね。

ただ、「余命宣告されていない方のみ」とわざわざ記載した意図は何なのでしょうか…。つい考えてしまいます。このアイドルグループの存在自体、シャレやジョークの延長なのだと思いますが、「余命…」の部分もシャレのつもりで書いているのなら、ちょっと悪趣味だなぁ…と。

もしかしたら「ちょっとくらい持病があっても、活動に支障をきたさないレベルならOKですよ」って意味なのかもしれません。でもそれでは「健康であること」と矛盾しますしね。

どちらにしても、「余命」云々を書く必要があったのかしら。シャレだったとしても、やはり粋じゃないなぁ…と感じてしまったのでした。

私が数年前に難病を告知された時、病名を聞いた夫の一声は「余命は…?」でした。幸い、私は余命宣告はありませんでしたが、自宅に戻り、ネットで調べると、同じ病気で余命宣告をされている方もいらっしゃいました。

難病を患っている方のオンライングループカウンセリングに参加した時、同年代の女性Aさんと知り合いました。「余命1年って言われているから、来年の今頃、私はもうここにいないかもしれない…」泣きじゃくるAさんに、かける言葉がありませんでした。そのくらい「余命宣告」って厳しいものです。

このアイドルグループにもコンセプトや方向性があるでしょうから、「余命宣告がある方もウェルカム!」としたり、全てがinclusiveである必要はないと思います。ただ、軽いノリで「余命宣告」という言葉を使うのは、アラフィフのしゃれた大人のイメージからは随分かけ離れているな…どういう意図でわざわざ「余命宣告されていない方のみ」と付け足したのだろう…と感じずにはいられませんでした。



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