#3 Requiem 4, 解釈する私を
「たとえどんなむごい死に方をしても、自殺でも他殺でも事故でも、死ぬ直前まで私は生きて、満足して死にました。だからどうかつらかっただろうとか、苦しかっただろうとか、私を解釈しないでください。私を解釈することで、あなたの道を苦しいものにしようとするのはやめてください」
生きているときはそんな権利がないことを知っているのに、
死んだ瞬間、人は人から哀しみを奪う権利を得たと錯覚してしまう。
身勝手な私の遺書。
口がないのをいいことに、
聞こえないのをいいことに
苦しむ権利さえも