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不親切な空港をフレンドリーなスタッフがカバー

昨日までのブータン旅行記はこちら

前回、ゲレプに向けて離陸してしまったのだが、パロ空港に話を戻す(笑)。

今回のブータンはパーソナルビザ(招待ビザ)を友人にとってもらって入国。そのときのすったもんだはこちら

とまあありがたいことに、たったの5000ニュルタムでブータンに来れたわけである。最初に日程を決めたものの、来てみたら、そんなにガッチガッチにスケジュールどおりに動かなくてもいいというのがわかった。

なんだったんだ・・・あのすったもんだは・・・

ということで、ゲレプをブータン旅行後半に行こうとしていたのだが、なんと国内線の就航が始まったという情報をゲット。しかし、ティンプーからは金曜日と水曜日のみ。パロツェチュの日程は動かせない・・・となると・・・と考えると、金曜日に行くしかないとなった。
水曜日にティンプー到着、木曜日街歩き(今)、ということで水曜日の夜にデチェンとゲレプにいるチュキがやり取りをし始め、飛行機のチケットをゲット。

とほっとしたのもつかの間、デチェンが

「は!ルートパーミットが必要だわ!」

と木曜日の朝から申請書を作り、あれこれ奥の手を使って、夕方にゲットしてくれた。


ルートパーミットというくらいだから、ビザ申請時に提出した日程のように
●月●日はここと詳細に記載されるのかと思いきや

●月●日~●月●日まで有効

とだけ書いてある。ルートパーミットね・・・ビザとの違いが全くもってわからん。

ともあれ、空港でチェックインするとき、ゲレプからティンプーまで乗り合いタクシーで帰ってきたとき、チェックポイントでビザよりも見せろと言われたので必要だったようだ。ビザは結局、バンコクの空港でチェックインしたとき以外使わなかった。

ゲレプに行く日はデチェンがパロ空港まで送ってくれた。ティンプーから片道約1時間。ほんとに申し訳ない。

「バスがあればバスで行くけど」

と言ってみたが

「バス?そんなのあるのかな?見たことがない」

という。確かに、観光客はツアーやプライベートガイド込みの料金を払っているから空港までのバスはいらない。

空港に着くと、航空券がないと中に入れないから~とさくっと帰っていった。まあ空港まで来たらあとはお茶の子さいさい~と思いきや、どこにいったらいいのかよくわからないのだ。

そもそも、今日は国内線なのだが、バンコクからの飛行機が到着した同じパロ空港に連れてこられた。国内線と国際線はどこで別れているのだ?

通常であれば出発、到着案内があるはずだし、カウンターには目的地や航空会社の表示があるはずなのに、何もない。

あるのは国王夫妻の写真のみ。

ひとまずカウンターに歩いていくと、手招きされデチェンから送ってもらったチケットをスマホで見せる。

するとふむふむとうなずき、笑顔でチケットを渡してくれた。

「あっちが搭乗口よ」

と言われたが、あっちとは?よくわからないまま、白いボードの奥に出入国審査のような場所があったのでてくてく歩いていき、なんとはなしにパスポートを見せると

「国内線だからいらないわ~、あちらへどうぞ」と。

そりゃそうだろうとも。わたしもいらんと思ったものの、なんとなく流れでパスポートを出してしまっただけだ。

さらに奥にいくと百貨店の入り口にありそうな、簡易的な手荷物検査場があり、搭乗口へ・・・

と思ったがこれまた搭乗口がわからない。

搭乗口2は見つけたが、チケットには搭乗口1と書いてある。

はて?

外国人も多いし、ブータン人もそれなりにいる。みんなゲレプに行くのか?

ひとまず、出発時間まであと1時間もあったので、出発前になったらなんかアナウンスがあるだろうと本を読むことにした。

するとほどなくして搭乗口2番が突然開き、奥にいる女性が

「●●便 カトマンズ~カトマンズ~」というではないか。
場内アナウンスではなく地声で。

トイレに行ってたり、寝てたりしたらどうするのよ!気づかないじゃないか!とあせる。

が、みんな慌てる様子もなくぞろぞろと歩いていく。
外人たちもさほど動揺することなく立ち上がり搭乗口へ。

ということは搭乗口1の近くに行かないと乗り遅れるのでは?と急に焦りだし、お土産屋さんのお姉さんに

「搭乗口1はどこ?」

と聞くと、あそこと指さすではないか。

かなりちいさ~く搭乗口1と書いてある。というか、ここトイレの入り口では?というくらいわかりづらいところにある。

とにかく搭乗口1を見つけたぞ。これで安心とスタンバイしていると、搭乗時刻10分前ころ、今度は場内アナウンス。

もごもごしているからよく聞き取れなかったが「ゲレプ、ゲレプ」は聞き取れた。

が、搭乗口1があかないじゃないか!とウロウロと搭乗口2のほうに歩いていくと、あいている。なぜだ?!

もう搭乗時間だし、ひとまず聞いてみるっぺと搭乗口2でチケットを見せると、チケットの半券をちぎって行けという。

搭乗口変更したんか~い!たぶん、英語で言ってたと思うのだが、あのもごもご具合ではネイティブでも聞き取れまい。

案内人もおらず、どっちの飛行機に向かったらいいかわからない。
前にいた紫の袋を持っているオジサンに

「ゲレプ?」

と聞いたらにっこり。

それでも安心できず、飛行機に乗り、客室乗務員にも

「ゲレプ?」

と聞いて乗り込んだのだった。

空港は不親切だが、ブータンの人たちが親切なおかげで無事搭乗。

バックパッカーを経験したおかげでもうどこにでも行ける!と思っていたが、コロナ禍で5年も海外から遠のき、年とってちょっと寂しがり屋になってしまったからか久しぶりに緊張。でもこの緊張、懐かしくて、嫌いじゃない!

お次は続・親切ブータン人の巻。

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