英国風のチーズトーストはじゅわじゅわだった
浅草に行ったらここのトーストを食べたいと思っていたペリカンカフェ。
開店と同時に相当並ぶということで、張り切ってオープンの9時前に到着。運よくすぐに入れた。
パンといっても実にさまざまな種類があり、ハム目玉焼きトースト、ハムカツサンド、オムレツサンド、フルーツサンドなどなど。
あれもこれも食べたい人なので、朝っぱらからわざわざ朝食を食べに浅草に付き合ってくれそうな友人に声をかけまくり、なんだかんだと4人になった。
さすがに老舗のパン屋さんだけあってどれもこれも美味。はずれがない。
狙っていたハムカツサンド
浅草ハムは食べたことがないが、「浅草」とつけるぐらいだから自信があるのだろう。厚切りジューシー。パン粉もペリカンのパンを使いさくさく。マスタードがいい活躍をしている。
なんといってもやっぱりこの焼き方だ。
パンって炭火で焼くんだ!って何でも焼いてもいいわけで別に驚くことじゃないのだが激しく感動。
焼き鳥しかり、きりたんぽしかり、牛肉しかり、炭火で焼いて美味しくなることはあれど、まずくなる話は聞いたことがないから期待値爆あがり。
炭火の上にパンを置いたら、霧吹きでしゅっしゅと水を振りかけ、蓋をする。おそらく1分くらいで蓋をあけ、ひっくり返して、今度は2分くらい蓋なしでじっくり焼いたらできあがり。実に手際がいい。
カリカリというほど焼かれてなくて、サックサック。中はふわっとして素晴らしい焼き上がりだ。
生クリームマニアの友人はもちろんフルーツサンド。
時期によって4~5種類の季節のフルーツをたっぷりとトッピング。生クリームだけじゃなく、フロマージュブランなるものもインしているせいか、パンも生クリームもふわっふわ。
この日はドラゴンフルーツが入っていたが、もともとどんな味だったか忘れたというものあり、あまり味がしない。ただ、食感がよかった。
オムレツサンドもこれまたよかった。オムレツがこれまたふわっふわで口の中でとろけるのなんの。生の食パンとの相性はフルーツサンドよりもよいかもしれない。ケチャップも普通のケチャップじゃなくて、何か味付けしている。その何かは企業秘密なんだろうな。
でここで本当は終わる予定だったのだが、白いチーズトーストと黄色いチーズトーストが気になると言い出した友人。しかし、二つ食べるのはもう無理だろう、じゃどっちにするかの論争が始まる。
白いチーズトーストはモッツァレラチーズ、フロマージュブランと書いているから白いんだろうとわかる。
黄色いチーズトーストは・・・
チェダーチーズ、ウスターソース、ビール、マスタードをよく混ぜてパテ状にし、食パンに塗って香ばしく焼いたとある。
なんだろこの組み合わせは。ウスターソースとビール・・・猛烈に気になる。ということで、満場一致でオーダー決定。
黄色とえば黄色だがチーズが焦げているだけという見た目。他のサンドに比べて地味すぎてインスタ映えを狙う若者であればがっかりする感じだ。
が、我々は見た目より味。ビールとウスターソースのマリアージュってどんなんどんなん?と一口サイズにカッティングしてくれたパンをひとつまみ。
炭火焼トーストではなくトースターで焼いているからカリッカリ。そして、中はじゅわじゅわのしみしみ。ウスターソースの味はほとんどなくビールの香りもないのだが、バターにすべてシミシミになっているのか口の中でじゅわじゅわしている中にほんのりホップっぽい味がしないでもないが、バターがいい働きぶり。書いててよくわからなくなっているがとにかくジューシー。
もちろんチーズの焦げ焦げ具合はこのじゅわじゅわとのマリアージュを見越してのもの。あえての”焦げ”だったのだ。
これは今まで食べたことがないチーズトースト。
しかも、こちら英国風のチーズトーストらしいのだ。
イギリスでこんなトースト食べたことないが・・・いや、イギリスにいったのはもう25年も前。最近、流行っているのかもしれぬ。
は!そもそも上流階級の人たちぞ知る味?であれば、貧乏パッカーには出会えるはずもない。
家でパテ状に作れたとして、じゅわじゅわになったとしてもあの絶妙な味を再現するのは無理だろう。これがプロの技というもの。
狙っていなかったものが案外、一番おいしいということがある。旅にも言えるが調べていったものよりも、現地で偶然に出会っちゃったもののほうが感動が大きい。
浅草グルメといえば黄色いチーズトーストになった日。
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