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長崎ならできる!オランダに学ぶクレーンホテル
リアル旅にまさるものはないが、テレビの旅番組は大好物。中でも長寿番組「世界ふしぎ発見」は大ファン!
20代のころミステリーハンター募集にすぐさま食いつき、本気の履歴書を送ったほど。
どれほどミステリーハンターになりたいか
世界ふしぎ発見がどれほど好きか
ハンターになったらやりたいことなど熱く語ったものの一次審査も通らず。
ショックすぎて、もうこの先夢もないと、引きこもっていたら友人たちに連れ出され、
「なぜ落ちたのかわからない!あんな完璧な応募動機はない!せめて2次審査までいかせるべきだろ~!熱い思いをしゃべらせろ~!」
と泣き叫ぶと、わたしの履歴書の写真をしげしげと見つめた友人。
「あのさ~、歴代ミステリーハンターみたことある?手足が長くて、民族衣装を着こなすモデル体型、もしくは水着が似合うもち肌をもつアイドル顔とか?どっちもあてはまってないじゃん!本を出すならまだしも、顔出るんだよ!顔!こんなまん丸でにやけた顔写真で通るわけないじゃんwww」
かなりひどいこと言われている気もするが、笑い飛ばしてくれる友人に感謝。確かにと納得。
落ちたからといって二度と見ないぞ!ということはなく、その後も不思議発見は見続けた。コロナ前だったか、
「アイデア王国オランダ!刑務所がクレーンがホテルに?!」といった番組があり、クレーンホテルの方はちょいと気になっていた。
が、ミステリーハンターがはしゃぎすぎて、どんな意図で作られたかなどの背景が頭に入ってこず、そのときは流し見(←ミステリーハンターには今でも敵視)
しかし、2023年、オランダのクレーンホテルに出会ってしまった!
いつ番組が放送されるかわからないBSプレミアムで放送されている「異世界ホテル旅」
2023年1月3日に久しぶりに放送されたのに見逃し、再放送でようやっとみられた。
アムステルダム駅から運河をはさんで反対側にあるクレーンホテル。
オランダの渡し船は無料なのが魅力。
懐かしいな~と思いながら、対岸からクレーンホテル発見。
![](https://assets.st-note.com/img/1674264974892-jlMiJntLcT.jpg?width=800)
ナレーターの満島さんが、海のポールをホテル?といったのはびびったけどまあそれはいいとして。
泊まる場所は不思議発見で見てしまっていたのでクレーンの上ということは知っていた。
![](https://assets.st-note.com/img/1674265017649-iyMzWZr2mC.jpg?width=800)
部屋の紹介をしている途中気になったのがバスルーム。
このさびれた壁は沈没した船のパーツを使っているのだそう。
![](https://assets.st-note.com/img/1674265048458-vvaYXA0GoS.jpg?width=800)
なぜわざわざ沈没船の?古いものをリユースするヨーロッパならではの風習だから?
いや違った。このクレーンは何のためにあるのかはクレーンの成り立ちとともに知ることになる。
オランダは海洋国家。その昔、ヨーロッパ最大規模の造船所があり、現在ホテルになっているクレーンは大型タンカーを造るのに使われていた。しかし、1984年に造船所は閉鎖し、それにともない周辺はさびれていく。
![](https://assets.st-note.com/img/1674265123625-mJZpp2Iaav.jpg?width=800)
ホテルオーナーはアムステルダムのシンボルを蘇らせたいとの思いから、7年がかりで改修を始める。そのまま使っているのではなく一度解体して、クレーンでクレーンホテルを作っているのがおもしろい。
とここで、引っかかる。
海洋王国はおいておいて、造船所、クレーン、造船所閉鎖・・・
あ!長崎!
世界遺産に登録された軍艦島は、開港とともに外国船が多く寄港し、燃料需要が高まったことで炭鉱開発された島。
長崎は、貨物船や戦艦などを造船する大造船所として飛躍し、それにともない、日本を代表する三菱重工業は長崎で発展していく。
昔は東洋一とも称されたドッグ(修船場所)は、すべて現存しないものの
向島第三ドッグとして今も残っているのがある。そこにクレーンも確かあった!
当時のクレーンではないにしろ、これは長崎でもクレーンホテルできるんじゃないか?
オランダのパクリ、いや、いいところをうまく吸収して長崎にクレーンホテル作れないだろうか。工場夜景ツアーが人気になるほど、各都市でもクレーンはいたるところにあるが長崎でなければだめなのだ。
なぜならば、1855年に長崎製鉄所(のち長崎造船所)は、江戸幕府がオランダに助力を求めてできたもの。オランダのクレーンホテルのオーナーにその話をしたら、許可を得られるはず!=パクリにならない!
長崎は今、鎖国時代に唯一開かれた19世紀初頭の出島の姿を復元する100年計画の真っただ中。造船に力をいれていた長崎の姿を別の形で再現しても面白いのではないか。
しかも、夜景自慢の長崎。
クレーンの上に泊まったらさぞかし美しい夜景を楽しめるに違いない。
ちなみに異世界ホテルはよくわからないタイミングでランダムに再放送するので気になる方はサイトをちょくちょくチェックすれば見られるはず。
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