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「ビートルズの小麦パン」と「プリプリの世界で一番熱い夏」で英語に目覚める

昨日の「エイジズム」の話からのステレオタイプのくだりはこちら

今日のお話とさしてつながりはないが興味があれば読んでやってくださいまし。

何かにハマるにはきっかけがある。

全然興味ない俳優さんだったのに、夢で恋人同士だったから好きになった
やってみる?となんとなく声かけられなんとなく始めたら面白くなった

とかまあいろいろあるが、中学にあがるまで自分の名前のイニシャルすらかけなかったわたしが急に英語に目覚めたきっかけがある。

ビートルズだ。

母親が無類のビートルズファンで、家に大量のレコードがあり、気分がいいときはレコードの針をそ~っと落として聞いていた。
英語で何を言っているかわからないし、何がいいんだかよくわからね~、チェッカーズのほうがかっこいいし!と思うも、勝手に耳に入ってくる。

何言ってるかわからないのに、何が楽しいのだ。と言いつつも、なんとはなしに聞いていると

「Hey Jude 小麦パン~」

え?今、小麦パンっていったよね?ど、どおいうこと?

とお母さんに尋ねると

「何言ってるのよ。ビートルズは英語でしか歌わないから日本語が聞こえるわけないでしょ」

とスルーされた。こういうとき、英語でこういっているのよと教えてくれれば、知恵がつくのに、そういうことは一切してくれない母。

ということで、姪っ子大好きなバンドマンのお母さんの弟(おじさん)に事の顛末をかくかくしかじかと伝えると

「小麦パンじゃなく、don’t make it bad っていってるんだよ。
なあ、ジュード、悪く考えるなよ、みたいな意味なんだよな。まあ、ドンメイクイットバッドだから、パンに聞こえなくもないけど、小麦には聞こえないな~」

とあはははと笑って教えてくれた。

が、このことがきっかけで意味を理解すると、歌詞がす~っと頭に入ることで、記憶に残り、なんだったら辞書をひくことも覚え、一石二鳥どころか三鳥!今でもビートルズで唯一歌詞をみなくても歌えるのは「Hey Jude」だけだ。

という変なくせというか、習慣がついてしまったため、カタカナが出てくると腹落ちするまで意味を調べないとすまなくなった。

たとえば、当時好きだったチェッカーズの「あの子とスキャンダル」

スキャンダルは事件とかまあ、辞書をひいてなんとなくわかったのだが、

♪いくら好きでもお前はあいつのステディーガール♪

なんなんだよ。ステディーガールって!スペルもわからんし、調べられないと、またしてもおじさんに尋ねると

「う~ん、本命、いやわからんか、オンリーワン、あ、これもわかりづらいか、一番好きな人?なんか違うな~、まあ、友達の大事な恋人ってとこか。」

「え~じゃあ、友達の恋人を好きになってとっちゃうとかよくない歌じゃないか!」

という解釈になり、そんな破廉恥な歌を歌うのはよくないと意味不明なことを考え、チェッカーズを卒業した。

中学に入り、はまったのがプリンセスプリンセス。

まあ、この方たちの歌もちょいちょい英語をぶっこんでくるから、カラオケで歌えるようになるためには意味を調べて、歌を理解して、腹落ちせねばならんと、せっせと辞書をひいたのを覚えている。

一番難解だったのが「世界でいちばん熱い夏」

♪8月の風を両手で抱きしめたら 
イマジネーション飛び立つのサバンナへ(←想像でアフリカの乾燥地帯に飛ぶってこと?)
輝く銀色のセスナは二人を乗せ(←え?ちっこい飛行機でアフリカまでいくのか?)
遥かな国境今超えるよ
たいくつなイルミネーション ざわめく都会のノイズ(←光がいっぱいある都会うらやましいんだけど←夜は星がまたたく田舎育ち)
ステレオタイプの毎日がほら蜃気楼の彼方に消えてく

はい!ここで出ました「ステレオタイプ」

これがなんじゃらほいで、早速調べると

「先入観とか思い込み、固定概念」

思い込みの毎日って何?ということで、すでに結婚して家を出ていたおじさんに電話をしてステレオタイプについて聞くと

「歌詞からすると、同じことを繰り返してる毎日がつまんないってことじゃね?なんかわかるな~」

と結婚生活がステレオタイプな毎日なのか意味深な答え。とはいえ、さすが、元バンドマン。自分で作詞作曲していただけありますな。

そこからなんとなく、「ステレオタイプ」がお気に入りになり

「ステレオタイプの毎日に飽き飽き~」

と意味不明なことをいう中学生になった。

ちなみに世界でいちばん熱い夏というのは、暑い夏ではなく熱い夏なので、今年の異常気象のことをうたったのではないって知ってるか。

さて、ここまできたから歌の続き

One and only darling 駆け抜けるゼブラのストライプ(←わたしのたった一人のダーリンとシマウマで一緒に駆ける?)
Fly with me darling 舞い上がる砂の嵐(←シマウマなのに遠山の金さんなみに走っている模様)
世界で一番熱くひかる夏
もうときめき止めないで~

架空の恋人とアフリカ旅行にいっている設定ということで腹落ちした。いつか本物の恋人といってほしい。

2番にある「ジュブナイル」も何々?と辞書で調べてティーンエイジャーということを知り、体得したのだが、アメリカ留学いったときも、ニュージーランドで働いていた時も、バックパッカーで旅行していたときも、もちろん受験でも一度も使ったこともなく、お目にかかったこともなく、プリプリの歌を歌う時以外使いようがないのに、いまだに覚えているという。

結局、人間の記憶ってこういうどうでもよいことのほうが覚えているんだよな。

今日も読んでくれてコマウォー(韓国語)

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