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実家の浸水が近づいている!遠隔で両親に避難を促す方法

秋田が全国ニュースのトップになるなんてなかなかないことだ。

いいニュースならまだしも、見慣れた秋田駅前が泥の海になっていたり、高校時代、自転車で爆走した道が崩れ、見るも無残な姿だったりと目を覆うような惨状がニュースの時間のたびに映し出される。

でも目をそらすわけにはいかない。
実家の両親、友人たちが住む秋田。
現地に助けに行くことはできないが、ライブカメラやアプリを駆使して情報を集めることはできる。

かなり役立ったのが国交省の川の防災情報

天気予報で多用されている土砂キキクル(危険度分布)のほか、住所など指定して調べたい住所の近くの定点カメラや水位計がみられる。地点を登録すると自宅のリスクも調べることが可能だ。

特に水位計は数値として水位がわかり、避難の判断材料に大いに役立つ。

実家はもちろん友人たちの住所も事細かに調べウォッチ。

友人たちは危険だ!と知らせる前に車を移動したり、高台の知り合いの家や実家に避難したりと動いているのに、両親は

「大丈夫、うちは高台だから」

と楽観的。

過去数回、近くの河川が氾濫したことがあったが何もなかったので高をくくっているのだろう。
電話をするたびに「大丈夫、大丈夫」と楽観的。

さらに、雨が止むと

「ちょっと様子みてこようかな」

とありえないことをいう。あれほどニュースで近づくなといわれているのになぜ行くのだ。

といいつつも、かなり大きい橋だし、水位計や定点カメラをみても大丈夫とは思うが、何かあった後じゃ遅い。

ラインで水位を送り、定点カメラの画像を見せ、いかに危険が迫っているかをあおり続けた結果、ようやっと危機感が出てきたようで、隣近所に私が送ったラインを見せに走ったらしい。

避難準備をさせたものの今回は幸いなことに避難まではいかずに胸をなでおろしている。

ニュースでは一部の被害の映像しか流さないし、実際の水位も言ってくれない。だから自分たちのところは大丈夫だべ~、今まで浸水したことね~もん、高台だしとたかをくくる。

今までがなくても急にくるのが災害。

あまり危機感をあおって怖がらせたくはないが、ようやっと自分事化してもらえたのはよかった。

水害が迫っているがどの程度危険なのか、目でも数字でも確認できる国交省の川の防災情報、かなり使える。

栄吉(父)が遠目にみている雄物川は現在、ススキがあるあたりまで水位が高くなっている。

この堤防を越えることはないだろうが、堤防の反対側は緑色の穂がゆれる田んぼがある。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」が秋に見られるように、祈るばかりだ。

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