思い込みクリスマスソング
TBSで今まさに放送中の「この歌詞が刺さったグッとフレーズ」。
こういった番組のときに街角インタビューでは
「この歌に救われた」
「勇気をもらった」
「自分だけじゃないと思った」
などなど、歌に感情移入する人が多い。まあ、歌を聴く理由はそれぞれだし、歌を聞いて元気になるならいいことだ。
そして、そんな歌を聞いてやる気スイッチが入ったりするのをとてもうらやましく思う。
というのも、歌を聴くというよりも歌詞をじっくり読んでしまい、
「今、こういったのに、舌の根の乾かぬ内にもう気持ちが翻ったか!」
とか深読みしすぎてしまい、まったく歌詞に感情移入ができない。挙句の果てに意味がわからなすぎて、ストレスを抱えたりする。
なので、ネガティブな歌なのかポジティブな歌なのかは間違えない。
が、この番組をみて、CMや曲調で勘違いする歌があるということを知った。そんなことってあるのか・・・
まずはクリスマスと言えば山下達郎の「クリスマス・イブ」。
この歌を「ハッピーエンドな歌だと思っていた」という方々がたくさんいらっしゃった。
なぜ?なぜ?
というのも、JR東海のクリスマス・エクスプレスのCMがハッピーエンドだったからハッピーエンドだと思っていたというのだ。
いやいやいや、
♪きっと君はこない~一人きりのクリスマス・イブ♪
って思いっきりぼっちクリスマスって言っているじゃないか!
しかも、あの山下達郎ですよ。
超絶イケメンがぼっちクリスマスの歌を歌っても
「あんたにゃ、ぼっちクリスマスの気持ちなんてわからんだろ」
とまったく、共感もてないが、山下達郎なら
「わかる、わかるよ。元気出せよ」
とつい寄り添ってしまう。完全に見た目のイメージ。実際は竹内まりやと結婚しているくらいだから、見た目をすっとばしてもものすごく魅力的な男性なんだろうが、あったこともなく、しゃべったこともないものにとっては見た目がすべて。
なので、あのクリスマス・イブは決してハッピーな歌じゃないと確信していた。
もう一曲、勘違いクリスマス曲として紹介されていたのがこれまた定番のワムのラストクリスマス。
今でこそ「去年のクリスマス」と理解できるが、初めてきいたときは
「最後のクリスマス」だと勘違いしていて、ポップな曲調で哀しい気分を吹っ飛ばしているんだろうなと思っていた。
なので、クリスマスルンルンの歌ではないと確信していた。
歌の聞き方はさまざまだが、自分のようにやたらめったら歌詞の意味を考えて、深読みして、意味わかんね~こことか言っている人はなかなかいなくて、ドラマやCMのストーリーに重ねたり、曲調を楽しんだりというのが気楽でいいんだなとテレビでコメントしていた人をみて感じた。
ただ、最近はやっているYOASOBIとか聞きたくても早すぎて歌詞がわからなかったり、髭男はきっと昭和の歌のようないい感じの詩になっている気がするのだが、メロディーが今風でついていけなかったりと、歌詞が聞き取れなくてフラストレーションをためていた。そんな早口ソングの今の時代こそ、ただなんとなくのイメージで曲を楽しむのもいいのかもしれない。
と書きつつ、やっぱり歌詞が気になるのである。昔、紅白をみてて、じーちゃんが
「おまえたちが好きな歌手の歌は早くて何いってるのかわからんな~」
とよくいっていたが、じいちゃんの年齢に近づくにつれ言っていた意味が理解できるのである。
じいちゃんが今生きていたらYOASOBIの歌を聞いてなんていったかな~。
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