ルート変更は突然に
昨日までのブータン旅行記はこちら。
さあ、いよいよゲレプね!と楽しみにしていただいている読者の皆さん(←いるのか?)。まだまだ続くよ離陸前。
書いているそばから、は!あれも書き忘れた!あ!この写真もあったとネタがつきないブータン旅。
さてさて、ようやっと飛行機に乗り込むも出発時間になっても離陸する気配がない。
もしかして、モディ待ち?だろうか・・・
であれば、生モディ(←とかくとおいしいスイーツのよう)見られるかも!と興奮していると、機内アナウンスが流れる。
これまたもごもごしていて、何いっているのかさっぱりわからん。
耳に全神経を集中したとてわからない。
もごもごアナウンスが3回ほど繰り返され、さすがに遅れすぎだろ!と通路挟んでお隣にいた出張らしきおじさんに
「なんて言ってるの?」と聞いてみた。
「ヨンプラ空港周辺の天気が悪いから様子見しているそうだ」
はて?ヨンプラ空港?
「あのう、わたし、ゲレプに行くんですけど、ゲレプがヨンプラ空港ってことですか?」
すると手をふりふりしながらにっこりと
「いやいや、この飛行機はゲレプに最初にいき、そのあとブータンの東側にあるタシガンという都市の近くのヨンプラ空港にいく飛行機なんだ。僕はヨンプラ空港に行くんだ」
そおいうこと。いやいやいや、であれば、まずはインド国境に近く天気もよさげなゲレプに出発してゲレプでお天気チェックすればいいんじゃ?
するとまたもごもごアナウンス。すると今度はおじさんが何も言わずとも訳してくれた。
「ゲレプは一人しか降りないから、ヨンプラ空港に先に行くことにしたって」
な、なぬ?到着時間遅れるということ?いやいや、さっき天気っていったよね?しかもよ、降りる人数でルート変更するなんて聞いたことない!とまくしたてると大笑いしながら
「ごめんごめん。ヨンプラ空港周辺が午後から天気悪くなりそうだから、先にいくことにしたそうだ。ちなみにゲレプは一人だけというのはほんとに言ってたんだよ。ほんとだから!」
またしても飛行機遅延。空港に出発到着案内もないのに公式HPで遅延のアナウンスとかあるんだろうか・・・とおじさんにいうと
「公式HP?ゲレプ空港にそんなものはないよ。行けばわかるけどとても小さい空港で毎日飛行機飛んでないしね・・・」
困った。寄り道するせいで2時間遅れは確実だそうだ・・・とぶつぶついっているとおじさんが
「テザリングするといいよ。まだ出発しないようだから」
あああ!その手があった!優しすぎる。こんな見ず知らずのぶつぶつ文句ばかりいう日本人にパスワードを教えてくれるなんて・・・
と感動している暇はない。早速、テザリングさせていただき、ゲレプにいる友、チュキにWhatsAppで
「飛行機2時間遅れる。ごめん」
とだけテキストを送った。ほんとは・・・
「ちょっと聞いてよ!ゲレプで降りるの私ひとりなんだって。だからヨンプラ空港に先に行くっていうんだよ、信じられないよね~。てことで、飛行機遅れますので、お迎えも2時間遅れでお願いいたしまする~。あ~早く会いたい!」
と書きたかったのだが、英語でこのあふれる思いをひと様のWifi借りてまですることでもないし、そもそも英語で書けない。ということで短いテキストになった。
すると、さすがにウォッチしていたようで秒で返信
「OK!何時間遅れても大丈夫。飛行機着陸するのが見えたら行くから」
ど、どおいうこと?空港の超近くに住んでるってこと???
と書きたかったが、出発準備が整ったというので、WiFiを切り、シートベルト着用し、モディ―のお出迎えレッドカーペットを見ながら離陸した。
お次はルート変更がくれたプレゼントの巻。
応援ありがとうございます!いただいたサポートは次回のブータン旅行時、キッズ僧侶たちへ日本のあめちゃんを大量に購入する費用にいたします。