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「準特急」の終焉

京王線にのみ存在する列車種別「準特急」
この京王線のみの独特な種別が姿を消すこととなりました。

2021年12月10日、京王電鉄より2022年春のダイヤ改正についてのニュースリリースが出されました。

その中に記されていたのが、準特急種別の廃止です。
特急の停車駅に笹塚、千歳烏山、京王片倉、山田、狭間を加えて現在の準特急と同じ停車駅に改め、同時に「準特急」という名称を廃止するとのことです。

そもそも準特急は、2001年3月27日のダイヤ改定時に導入された種別で、当時の特急の停車駅に分倍河原、北野の両駅を加えた形で設定されました。

設定当初は土休日に高尾線に直通する列車に「準特急北野(北野から各駅停車高尾山口)」「各駅停車北野(北野から準特急新宿)」という、北野駅で種別を変える列車が運転されていました。

「準特急」と名が付いているものの、ダイヤ上、特急の運行本数が少なかったこと、特急の運転自体が休止された時期があったことなど、京王線の実質的な最速達種別として機能していました。

2013年2月22日のダイヤ改定で高尾線内が各駅停車に変更、2015年9月25日のダイヤ改正で笹塚、千歳烏山が停車駅に加えられると同時に、相模原線での運転も開始されました。

2001年に登場して以来、京王線の屋台骨として活躍してきた準特急ですが、丸20年で終焉となります。

ダイヤの詳細を見ないとなんとも言えませんが、遠近分離から混雑の平準化に舵を切るのだと思いました。ダイヤの詳細発表が楽しみです。

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