“3分”が紡ぐ世界
本日12月22日、声優・三澤紗千香さんのミニアルバム「深呼吸」が発売されました。前作となるアルバム「I AM ME」が昨年の12月23日発売でしたので、三澤さんの1年ぶりの作品となります。
このミニアルバムですがいくつか販売形態があり、その中の「UNIVERSAL MUSIC STORE限定BOX」にはグッズとして「砂時計」が同梱されているのです。
私はこの「UNIVERSAL MUSIC STORE限定BOX」を購入したのですが、購入した時は「何故“砂時計”なんだろう？」と疑問に感じていました。しかしながら、昨今ではCDに様々な特典を同梱することは割とあることなので、砂時計もそういうもののひとつなんだろうなと思っていました。
CDを開封して、いつものようにiTunesに取り込む作業を始めた時、何故砂時計なのかという意図がわかりました。それと同時にゾワッとするような身震いを感じました。
この「深呼吸」は全5曲のミニアルバムなのですが、その収録曲全てのタイムが「3分ちょうど」なのです。
当然、全曲が偶々3分だったなどという偶然はまず起こり得ないので、これは明確に「全曲3分ちょうど」というコンセプトがあって制作されたものだと思います。そうでなければ全曲3分ちょうどの理由が説明できませんし。
ある意味で尖った作品をリリースする決断をしたレーベルは凄いし、何よりもこのコンセプトを立ち上げて実現してしまうことには脱帽です。そして、その作品に砂時計を同梱してしまおうという遊び心にはニヤリとしてしまいます。
曲尺が3分という比較的短めな尺ですが、だからといって物足りなさはありません。3分という中で5曲それぞれの世界観が展開されており、逆に短いからこそ濃密にも感じます。そしてこのミニアルバムに「深呼吸」というタイトルをつけるセンスも好きです。
1曲終わる毎に砂時計をひっくり返して、砂が落ちるのを眺めながら曲を聴く。これはとても新しい体験でした。
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