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“Nothing about us without us”(私たち抜きに私たちのことを決めないで)グッズを作りました / 裁判傍聴支援のお願い

こんばんは。Pulmoです。
タイトルにある通り、"Nothing about us without us”(私たち抜きに私たちのことを決めないで)という言葉をもっと広く知って欲しくて、グッズを作成してみました。

"Nothing about us without us”(私たち抜きに私たちのことを決めないで)とは何か?

"Nothing about us without us”(私たち抜きに私たちのことを決めないで)は、障害を持つ当事者や、障害者に関わる人たちにとっては馴染みが深い言葉です。しかし、一般的にはあまり知られていないのではないでしょうか。

NPO法人 DPI日本会議のHPでは、下記のように説明されています。

国際連合の人権条約、「障害者の権利に関する条約(以下、障害者権利条約)」をご存知ですか。
この条約は、「私たちのことを私たち抜きで決めないで(Nothing About us without us)」を合言葉に世界中の障害当事者が参加して作成され、2006 年に国連で採択をされました。日本政府は2014 年 1 月に批准(条約に書かれたことを守ると約束をする事)をしています。

https://www.dpi-japan.org/activity/crpd/


"Nothing about us without us”(私たち抜きに私たちのことを決めないで)は、「障害者の権利に関する条約」を作成する際に、障害当事者の想いを示すスローガンとして使われた言葉です。

前回、私はnoteに下記のような文章を書きました。

さまざまな障害者を持つ人々が、長年求めてきた権利の3つの柱は「自己選択・自己決定・自己責任」

これまで障害者本人に「選択をさせない(選択肢を与えない)」、「本人の意思で決定させない」ということが、平気で行われてきました。
今もそれは続いているかもしれません。
しかし、一方で「自己責任」だけは、過剰に強調されているのではないでしょうか。

自分の意思で選択すること。
自分の意思で決定すること。
この2つが保障されているからこそ、選択・決定して行なった、自身の行動の結果に対して責任を持つことができます。

障害を持つ人々にとって「自分のことを、自分の意志で決めること」が、どれほど難しいことなのか……。
しかし、「あなたのためを思って」と(本人の意思や意向を聞かずに)先回りしてやったり、決めたりしてしまうことも差別の一種だと言っても、ピンと来ない人もいるのではないでしょうか。

裁判をやるなかでも、「悪気はなかった」、「良かれと思って」という「無意識のうちに向けられる差別や偏見」を感じる瞬間は何度もあります。
"Nothing about us without us”(私たち抜きに私たちのことを決めないで)という言葉を、社会に広く知ってほしいと願います。

SUZURIからスマホケースの実物が到着!

本日、SUZURIから私がデザインしたスマホケースの実物が届きました!

こちらが表。イエローとホットピンクのコントラストがいい感じ〜!印刷が精巧で、発色もいいですね。

"Nothing about us without us”(私たち抜きに私たちのことを決めないで)スマホケース表側の画像
スマホケースの表側

そして、裏側はこんな感じ。

"Nothing about us without us”(私たち抜きに私たちのことを決めないで)スマホケース裏側の画像
スマホケースの裏側

あえて背面に"Nothing about us without us”(私たち抜きに私たちのことを決めないで)というキャッチフレーズを入れました。
背面に書いてあると、カメラを向けたり、スマホをいじったりしているときに、自分以外の人の目に入るかなと……。

今回は、私の好み&得意なヴィクトリアンテイストのコラージュデザインにしましたが、シンプルなデザインや、ダークなデザインのものなどバリエーションを増やしていく予定です。

グッズは下記のSUZURI Pulmoのショップで購入可能です!

裁判傍聴支援のお願い

第5回期日(2022年5月19日 午前11時から開始 場所は東京地方裁判所527法定)について告知するバナー画像
発達障害の女性、大手外資系IT企業を提訴 ー第5回期日

第五回期日は、2022年5月19日(木) 午前11時〜
東京地方裁判所 5階 527号法廷です。

第五回期日より3人の裁判官による合議体で審議することになりました。
傍聴希望者が多い場合、先着順や抽選になる場合がございますが、期日終了後に代理人弁護士たちとともに簡単な報告会を控室で行う予定です。

本訴訟では、障害者採用で入社した社員に対する合理的配慮の否定や不提供の問題・会社代理人弁護士による退職勧奨・雇い止めをめぐる問題・新型コロナ禍での通勤訓練の強要等、争点も多いので注目していただきたいです。

次回より法廷も広くなる予定ですので、お時間がある方はぜひ、東京地方裁判所に応援にきてください!
よろしくお願いいたします。

裁判に関する公式サイト「原告からのご報告」

訴訟に関して、詳細は上記のWebサイトにまとめております。

裁判を起こして、ニュースになった後、私がどれだけ「仕事ができないのに権利の主張ばかりするワガママな障害者」扱いされてきたでしょうか。

また、記者会見をやった後「障害者採用で働く障害者」の人達の一部から、「元気よく挨拶するという基本的なことをやっていなかったのではないか」、「自分のできないところだけを主張せず、できることもセットで提案すればよかったのではないか」、「もっと仕事のスキルを磨こうと努力していたら、こんなことにはなっていないのではないか」等の意見が出ていました。
彼ら(彼女ら)は何故、私が「できていなかった」と決めつけるのでしょうか。

「障害者雇用で雇われたのに、会社に雇い止めされるなんてきっと○○(例:ワガママ・努力不足・仕事ができないくせに権利ばかり主張する等)に違いない」

こんなふうにSNSで好き勝手に語る人達は、私のことを知りません。
公開している資料を見てくれません。
裁判所に傍聴にも来ません。

「原告だけではなく、会社側の意見も聞かないと判断できない」という方にこそ、裁判所に傍聴に来て欲しい

私の身に何が起こったのか、どんな主張をしているのか、これまでどんな仕事をしていたかは提出した証拠品や準備書面を見ればわかります。
裁判所に提出した書面や証拠品などは、私が提出したもの、会社が提出したもの、どちらも、基本的には全て東京地方裁判所の閲覧室で閲覧・複写が可能です。
少なくともそれらを見て、判断してほしいです。

特に「原告だけではなく、会社側の意見も聞かないと判断できない」という方に、裁判所に傍聴に来ていただきたいです。
会社側はマスコミの取材に対しては「ノーコメント」を続けていますが、裁判所に来れば、裁判のなかで会社側の代理人弁護士の主張を聞くことができますし、会社側が提出した証拠品や準備書面を閲覧することもできます。
ぜひ、東京地方裁判所に傍聴に来ていただきたいです。

引き続き、よろしくお願い致します!

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