【詩集】鎮痛のために紡がれて
#91
夜はふけてゆくこと
朝はやってくること
いったい誰が決定したのだろう
カーテンさえ、開けなければ、
夜も朝もないではないか
それはゆるされない
カーテンの向こうを確認しない
罪と罰になりますよ、と
メッセージの通知に起こされる
知らない誰かからの知らない文字列で
毎日、知らない言語がおくられてくる
僕は、國語は苦手でもパズルは得意だ
だから、毎日解読をつづけている
端末に、ドアを蹴破り石板ごと、
在る時は、洞窟にとばされて、
このメッセージを解きつづけている
そうし