見出し画像

地獄を生き抜いてきた妻が、何の苦労も知らない僕と結婚した話

妻は僕と正反対な人生を歩んできた。
そんな僕らがなぜ結婚できたのか、その要因に最近気づいたので書いてみる。

妻は幼少期から、かなり大変な目に遭っている。
あまり詳しく書くと妻に怒られそうなので、一個だけピック。
それは「父との性格の不一致」だ。

父(僕から見て義父)はまさに昭和の男といった感じの性格で、黙って俺についてこいという唯我独尊系である。

妻は対象的に「人に優しく、みんなが悲しまないように」という慈愛に満ちた性格をしている。

そりゃあぶつかるわな。
人のことを気にせず自分が正しいと信じている頑固親父vs他人と調和することが美しいと信じている娘、ですから。
幼い妻は、自分の考えが親に理解されないことに酷く傷ついていた。


次に僕の話。
僕は何も不自由せずに生きてきた。
理由は親、主に母の教育方針によるところがすべてといってもよい。

母は僕のやることすべてを否定せず、自由にやらせてくれた。
普通科高校ではなく偏差値低めの技術系高校に行きたいと言ったら、行かせてくれた。
大学で深夜までサークル活動に身を投じていても、何一つ文句を言ってこなかった。
母のおかげで自分は最高の人生になったと思う。


ここで疑問が。
なんで僕らは意気投合し、結婚できたんでしょうね。

これについて、最近一つの要因に気づいた。
「通ってきた道は正反対だけど、着地点が一緒だった」ということ。

妻は自由を求めていた。
自分の考えを否定されない自由な環境こそが、人を正しく育てると考えた。
僕は自由の素晴らしさを体験した。
自分の考えを否定されない自由な環境が、僕を正しく育てたと考えた。

そう、同じ考えを持っていたんですね。
全く逆の体験をしていたのに。
こりゃあたまげた。

待て、明らかに妻がハードモードすぎるだろ。
さすがに同じですと言い切る気はない。
でも、同じ方向を向いているな、とは感じた。

圧倒的にキツい人生だったにも関わらず、自分の信念を曲げなかった妻を僕は尊敬している。
妻は僕のポジティブなところを褒めてくれる。
で、僕らは夫婦なわけだが、マジで完璧なパートナーだと思う。

苦労だらけの妻が、何の苦労も知らない僕を選んでくれたのは、妻の不屈の信念があったからなんだろうね。
僕ちゃん超ラッキー。

そんな感じでした。
じゃまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?