思わず落ちそうになった話
人はそれぞれ、自分の中で異性にこう言われたら思わずグッときてしまう、という言動の理想があると思います。
私自身今までそれを明確に持っていたわけではなかったのですが、今日言われて思いがけずえ…ふと胸をときめかせずにはいられない出来事があったのです。
実は昨日から大丈夫なのかな…と不安に思っていた事案があったのですがモヤモヤした気持ちのまま出勤したところ、その予感は思わず的中。しかもそれは予想していた2、3倍くらい酷い事態へと発展していました。
思わぬトラブルの連続に頭がパニックになってしまう私。しかしそんな自分の様子を横目でチラチラとは見つつも特にこれといって女性陣は助け舟を出してはくれません。そんな時、引き継ぎを行った推し(仮)に私は藁にもすがる思いで声をかけたのです。
「○○さん、これこうなっちゃってて…
どうしたらいいんでしょうか」
推し(仮)は忙しく私が恐る恐る声をかけた時も真剣にパソコンとにらめっこをしていましたが、自分の泣きそうな声を聞いてゆっくりとこちらに向き直ると「どうしたの?」という優しい声、そしてつぶらな瞳でこちらを見つめてきました。
言われるがままに今起きている事態を説明する私。しばらくうんうんと相槌を打つだけの彼でしたが、話を聞き終わるとスっと席から立ち上がり、そのままオフィスを出ていきました。
え、どうしよう…?彼がどこに行ったのか分からずしどろもどろする私。しかしただそんな事だけをしていても何も始まらない。自分のデスクに戻り落ち着かない様子でパソコンを呆然と眺めている。
すると、少しした後オフィスの外に通じるドアが開く音がし、どこかへ行っていた彼が戻ってきたのでした。
そして、私のデスクの後ろまで来て一言。
「大丈夫、今やってきたから」
え!?思わぬ発言に仰天する私。
どうやら彼は私が抱えてどうしたら良いか分からなかった事案を静かにひとりで解決の兆しへ導いてくれたようなのです。
なんか自分の職場の他の人ってまぁ何かしてくれるにしたっていちいち恩着せがましいというか。まず指摘、そして煽り、からのやっとフォローみたいな感じなんですよね。いい加減○すよ??
周囲がそんな感じであるため余計に今回の驚きは大きくて…しかもそれだけじゃありません。
その後彼と二人になったときに
すいません、先程は大変助かりました…
そう深々と私は頭を下げました。全然それだけじゃ足りないくらいですが。
そしたらですね…少し微笑みながら彼が一言こう言ったのです。
「大丈夫だよ。俺には気を使わなくていいから」
は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?、?
その言葉を聞いた瞬間、私の背中に
一瞬ふわっとした何とも言えない
刺激が通り過ぎました。
しかもズルいのはもうオフィスまであと一歩手前、程度の廊下で歩きながら会話をしていて
通じるドアを開ける瞬間にその発言をされたのです。
い、いやこれ…普通にやばい。
てか場合が場合なら普通におちるぞ????
ここでポイントなのが
何でも相談してよ、フォローするからさ
などといった言葉なら今までにも何度か
かけられた事があったのですが
そういった類のものとは絶妙にニュアンスが違うじゃないですか。
たぶん、これは私の勝手な解釈に過ぎないのですが彼、私が職場で大分周囲に気を使っていることを知っていて(なぜならちょいちょい愚痴っていたから笑)それでいて大変なことも多いと思うけど、俺くらいにはそんな事しなくてもいいんだよ、
といった意味も込めてそう言ってくれたんだと思うんですよね。
もう、なんなん…?何でそんなに優しいかつ
こっちの気持ちを汲んだ発言をしてくれるん…?
ちなみにこの後私はトイレで
ちょっと泣きました。
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