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文系修士二年、就活50社全敗で鬱になった2

……え、私、「鬱」?

予兆というか症状はあった。
目を背けていただけ。

バイトに行きたくないなあと頻繁に思ったり
死にたいなあと思ったり
ゼミに出られなくなっていたり

でも名前がついた途端、
するっと自分で納得できた。

ああ私、鬱なんだ。

それからの私は早かった。

診断書とともに半期休学を申請、
バイトを長期で休み(籍は置いてある)、
家事ができなくなった。

私は実家住みだ。暇な院生から自宅警備員にジョブチェンジした私は徹底的に家事をしなければならなかった。
だがそれが苦痛になっていく。
洗濯物が干せない。
食器が洗えない。
「cannot」という訳ではないのだろうけど、「身体が動かない」のだった。
横になってぼうっとテレビをみては寝落ちする日々。
多分、夜に6時間寝た日も昼に4時間くらい寝てた。
そうして仕事から帰ってきた両親に「どうして時間があるのに家事ができていないんだ」と怒られる。

……私って、家事要員でしかないんだ。

ただでさえ地に落ちていた自己肯定感が、がらがらと崩れていった。

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